また今年も桜の季節が巡ってきました。桜が散ってしまう前に、この『四月は君の嘘』の春の屋外ポートレート撮影を无事に終えることができました。出発前に1時間以上かけてウィッグをカットしました。特に額のパッツン前髪と両頬のあご足(触角)は、自然に見せるために一定のふんわり感と毛流れの質感を残すように工夫しました。明るい金髪のロングヘアは太陽の光の下で非常に柔らかな光沢を放ちますが、それは同時に光が反射しやすい(反光面が多い)ことも意味するため、撮影中は常に人物と光源の角度を微調整しなければなリませんでした。
今回選んだ屋外ポートレート撮影のロケ地には、木製の长椅子とピンクの紙提灯が並ぶ小廊下(回廊)がありました。混雑を避けるため、当日は朝の5時過ぎに出発しました。この淡い色のキャミソールワンピースは非常に軽やかで通気性が良いのですが、屋外ロケでは風に煽られて裾のラインが乱れやすいため、撮影前に背中側をクリップで軽く固定し、スカートの裾が自然にストンと垂れ下がる形をキープできるようにしました。
ライティング(光線)に関しては、木陰の漫反射光(散乱光)を選びました。この柔らかい光は肌のトーンを格段に透明感のあるクリアな印象に仕上げてくれ、顔に変な(生硬な)影を作りません。このような淡い色調のシチュエーションを撮影する際、私は全体の露出をあえて半絞り(半段階)ほど明るめに設定し、レタッチで微調整するのが好きです。そうすることで、画面全体にまるでソフトフィルターをかけたような幻想的な夢幻感が生まれます。背景がごちゃごちゃするのを防ぐため、望遠レンズを使用して空間を圧縮(圧縮効果)し、背景の桜並木やボケた花びらがまるで油絵のレイヤーのように重なり合う和風桜のシーンを作り出しました。
ポージングのリードにおいては、画面がナチュラルでストーリー性を宿したものになるよう意識しました。片手でそっと肩に触れ、もう一方の手を上げて毛先を整えるといった、何気ない日常の動作のほうが、作り込んだポーズよりもレンズを通してずっとリラックスした空気感を醸し出せます。撮影時は10回ほど振り返る動作(回眸)のテイクを重ねました。風にそよぐ髪のダイナミックな動きを保ちつつ、瞳の中に宿るあの落ち着きと堅定さを維持しなければならず、わずかでも表情がこわばると不自然に見えてしまうからです。
レタッチ(後期処理)では極端な色変更は行わず、主に全体のトーンの明度を統一することで、ピンクとホワイトがよりナチュラルに溶け合うように調整しました。緑の葉や赤い提灯が補色(互補色)のアクセントとして加わることで、画面の重心をうまく落ち着かせ、広範囲の淡い色彩がフワフワと浮ついた印象にならないように引き締めてくれます。
今回の金髪のコスプレは、単にキャラクターの衣装を着る喜びを満たすだけでなく、私にとって撮影技術全般を改めて整理する素晴らしい機会となりました。ウィッグのお手入れ、衣装の着こなしから、シチュエーションのライティング配置、レンズの焦点距離の選択にいたるまで、すべてのディテールが噛み合って初めて、この1コマの美しい画面(フレーム)が完成するのです。このように当事者意識(参与感)を強く持って臨む創作のプロセスが私は大好きです。屋外ロケは確かに体力を消耗しますが、完成した写真の中に光の輪(光暈)とともに息づくような質感を見出すと、事前のすべての準備が決して無駄ではなかったと実感できます。春の雰囲気のある写真として最高の思い出になりました。