向日葵畑での夜間撮影を終えたばかりなので、熱が冷めないうちに今回のメイクや撮影の振り返りをまとめたいと思います。今回はFate/Grand Orderの玉藻の前の同人衣装での挑戦で、現場で完璧な光影を作ってくださった屍王先生に心から感謝しています。夜の向日葵畑は環境光の色温度が非常に強く暖色寄りだったため、肌の透明感と白いドレスのディテールを際立たせるべく、メインとサブの照明を巧みに組み合わせました。正面からは寒色系の光を当ててオレンジの環境光を抑え、背後からのバックライトでモフモフのしっぽと耳に輪郭光(エッジライト)を入れることで、奥行きのある美しい立体感を生み出しました。
衣装面では、この同人ドレスはディテールが非常に細やかで、レースの刺繍や青いパイピングの質感は光を当てることで初めて美しく引き立ちます。オフショルダーのトップスと何層にも重なるスカートの広がりを意識し、ポージングでは脚の伸びやかなラインを意識しました。白ストッキング(オーバーニー)に赤い花があしらわれた青白の太ヒールパンプスを合わせることで、抜群の脚長効果を演出しています。手に持った向日葵の小道具は背景と美しくリンクし、夜の景色の中で鮮やかなアクセントになりました。白いレースの手袋と扇子も小道具として非常に優秀で、画面を華やかに彩りつつ手元の所作を自然に見せてくれました。
花畑の中でのポージングは足場が凸凹しており、花を傷つけないようバランスを保つのにかなり気を使いました。草の上に座るポーズでは、脚をカメラの前方斜めへと伸ばすことで、白ストッキングと靴の組み合わせを綺麗に見せる工夫を凝らしました。花を抱えた膝立ちポーズや指ハートの仕草では、スカートの美しいドレープとアームカバーのふんわりとした躍動感を強調しています。現場には虫が多く、肩や脚を出していたため蚊に刺されてしまいましたが、暖色の向日葵と白いドレスが織りなす明暗と色温度の美しいコントラストを見て、頑張った甲斐があったと実感しました。青と赤のアクセントが効いた白い衣装で花海を巡る体験は、玉藻の前の生き生きとした愛らしい魅力と見事に重なり、こだわりの詰まった世界観を感じていただけたら幸いです。