今回の写真集の撮影は本当に深く印象に残る経験でした。重慶の水辺、あちこちに散乱するコンクリートの消波ブロック(テトラポッド)、静まり返った水面、充そして遠くには両岸を結ぶ近代的な吊り橋が見えます。今回の重慶撮影募集によるロケに来る前は、これほどハードコアな環境だとは予想していませんでした。消波ブロックの表面はザラザラしていて不規則なため、上にしっかりと立つだけでも細心の注意が必要で、少しでも油断すると隙間に足を踏み外したり、フチに躓いて転んだりしてしまいます。先々月のポストで呟いた通り、この場所で私は文字通り思いっきり2回も転んでしまい、膝と肘に擦り傷を作ってしまいました。しかし、不幸中の幸いだったのは、カメラをしっかりと胸に抱えて守ったため完全に無傷だったことです。当時としては唯一の救いでした。
撮影のプロセスも、チームの連携(協働能力)が非常に試されました。今回のスタイリングには純白の羽の翼の小道具が含まれていたため、消波ブロックの上に立ち、さらに水辺の風を受けると、バランスをとるのが本当に難しかったです。2人のカメラマンさんが、ここの水位が上がって消波ブロックが今にも水没しそうになるまで現像(レタッチ)を長引かせたのには苦笑いするしかありませんでしたが、仕上がりの結果を見れば、あの待ち時間はすべて価値があったと思えます。
このスタイリングそのものについて言えば、キャラクターの核心はまさに「静」の一文字に尽きます。白のクロップドトップスとミニスカート、腕の白いアームカバー、そして脚の包帯に、新世紀エヴァンゲリオンでお馴染みの象徴的なライトブルーのショートヘアを合わせ、全体のトーンは極めてクリーンにまとめられています。この一見すると純粋で無彩色なコーディネートの中で、手にした鮮烈な赤い長戟の小道具が、画面全体の唯一のビジュアルハイライト(視覚的高亮)となっています。キャラクターが持つ特有の孤高な雰囲気(疎離感)を極限まで再現するため、今回はあえて裸足の設定を貫きました。ゴツゴツとしたコンクリートブロックを踏みしめる足裏の感覚が、撮影時の佇まいをかえってリアルに演出してくれ、スタジオ撮影のような作り物感を和らげてくれました。背中の白い翼の小道具は大きくてふんわりとしており、水面の反射光やコールドトーンのレンズを通して、どこか憂鬱で宿命的な空気感を醸し出しています。
私個人としては、今回のロケーションはこのキャラクターの気質に完璧にマッチしていると感じています。周囲の環境の荒涼とした佇まい、静寂、さらには微かに漂うポストアポカリプス的なインダストリアル感が、俗世からかけ離れた彼女自身の冷徹な冷たさと非常に力強く響き合っています。水面に点在する消波ブロックはまるで忘れ去られた遺構のようであり、その中に佇む人物は、一人で未知と対峙するあの深い孤独感を想起させます。灰ブルーの背景の中で赤い長戟が鮮烈に浮き立ち、非常に素晴らしいアクセントになっています。
水辺のロケーションの特殊な地形を活かし、私たちは非常に多彩なアングルから撮影を行いました。ハイアングルからの俯瞰では、人物はまるで瓦礫の中に落ちたミニチュア模型のように見え、目線の高さから遠景を捉えたカットでは、大橋や都会のシルエットが画面に映画のような圧倒的な史詩感を与えてくれます。小道具の扱いやすさから光と影のコントロールに至るまで、どの一枚のコスプレ写真も、実際には度重なるライティングテストとポージングの綿密な構成を経て生まれています。ブロックの上でぶつかって擦り傷を作ることもありましたが、レンズの中の世界観が完璧にハマりさえすれば、それらすべてが撮影プロセスにおける忘れられないエピソードに変わります。
こうして完成したコスプレ写真の一連のデータを眺めていると、やはりあの湿り気を帯びた水辺で風に吹かれながら、カメラに向けて視線をコントロールしていた瞬間が鮮明に蘇ってきます。実のところ、コスプレの撮影プロセスとは、多くの場合においてキャラクターと現実のシチュエーションとの間にほんの少しの共鳴を見出す作業なのだと思います。今回の試みは非常に成功したと感じており、重厚なコンクリート、穏やかな江水、純白の翼、そしてあの刺すような鮮烈な赤が、共同で記憶に深く刻まれる美しい一幅の絵を構成してくれました。