今回の写真はBBの初期設定(旧設定)のスタイリングで撮影したもので、当時はこのキャラクターに対する理解もまだ初期段階だったため、全体の雰囲気を月食と舞台劇の融合感に設定しました。衣装には黒いレースやベルベット素材をふんだんに使用し、あの象徴的な黒い大きな帽子を合わせ、さらにブルーのウィッグによるほんのりとした寒色系が、シチュエーション内の暖色系の赤いライティングと強烈なコントラストを成しています。撮影時は、束縛されつつもすべてを掌握しているような感覚を表現したくて、あえてこのようなバック布と吊り下げられた赤いリボンを選びました。まるで月の裏側にいるBBの、神秘的でどこか危険をはらんだ佇まいのようです。
手にしている小さな小道具は、キャラクターにちょっとしたストーリー性を添えるためのもので、一種の封印物やギミックをイメージしています。レタッチでは主に光と影のレイヤー感を強調し、赤と黒のコントラストをより鮮明に引き出しました。脚の赤い装飾は全体の月食のテーマと呼応させており、あえて血生臭くはせず、芸術的な視覚的緊張感を保つようにしました。
この写真セットは企画から撮影にいたるまでかなりのこだわりを詰め込んでおり、特にスカートの裾のレイヤーやレースのつながりなど、現場で長い時間をかけて形を整えてようやく満足のいくプリーツ効果を得られました。普段フェイトシリーズを撮影するといつも皆さんの記憶に残るのですが、この初期設定は比較的マイナーなため、このバージョンを見たことがないファンの方も多いかもしれません。そこで、この機会に改めてシェアすることで、自分自身の初期のコスプレに対する振り返りにしたいと思いました。撮影プロセスはとても楽しく、カメラマンさんとの呼吸もすぐに合いました。赤いシルクがひるがえる瞬間は何度もスナップを重ね、最も自然な躍動感のあるカットを選び出し、最高のコスプレ撮影になりました。全体的な質感には自分でも満足しています。ゴシック・ロリータ風のスタイルに包まれた月食の世界観を皆さんに感じていただければ嬉しいですし、同時にフェイト宇宙におけるBBというキャラクターへの一種のオマージュでもあります。