今回のアズールレーン コスプレの清涼節撮影はとてもハードなスケジュールで、古典的な書斎からイベント会場まで、計5パターンの異なるスタイルの衣装に着替えました。出発前にすべての衣装のディテールを何度も確認し、ウィッグの毛流れ、小道具の固定位置、さらにはケモミミやしっぽのカーブまで事前につくり込んでおきました。撮影当日は朝5時からメイクを開始。アイメイクの色味はキャラの雰囲気に合わせて微調整し、例えば紫ロングヘアの衣装ではアイラインの延長と赤リップのグラデーションに重点を置き、白エルフの衣装では顔の輪郭感と瞳の透明感を強調しました。
書斎での撮影が最もチャレンジングで、アイボリーの欧式ソファの反光が強く、ライティング担当の方がソフトボックスの角度を2度調整してようやくスカートのチュール素材とストッキングの網目がクッキリと出ました。紫系の黒タイツは照明下でうっすらとマットな光沢を放つため、その質感を表現すべく座り姿勢を微調整して脚の自然な伸びやかさを出し、細いスティックを握る際も手首の力を抜いて固く見えないように気をつけました。ピンクうさぎの衣装は当日一番かわいらしいスタイルで、ボリューム感のある袖カバーや透かし彫りの白タイツはソファの上で丸まる姿勢をとると不自然なシワができやすいため、位置を移動するたびにスカートと袖口の形をチェックしました。
イベント巡回シーズンの現場撮影は臨機応変さがより求められます。赤白ツインテールは人波の切れ目を狙って撮影し、床が固いため素早く角度を決めて浅く腰掛け、ウエストのラインを見せつつスカートを踏まないよう意識しました。隣を通りかかる来場者もいたため、撮り終えてすぐ撤退しました。オレンジおだんごヘアの衣装は立ち姿メインで、顔に射し込む日差しで白飛びするのを避けるため、カメラマンの指示で少し身体を斜めに向け、スタッフカードを胸元にかざすことで、青いジャケットの開き具合からインナーのフチが絶妙に見えるよう調整しました。
全体を通して一番大変だったのは二次元コスプレの着替えとウィッグの調整でした。一着あたりの着脱に最低10分かかり、チラ見え防止のために襟元や袖口をテープで固定する作業も不可欠でした。ですが完成写真でパンツのシワ、ストッキングの食い込み、さらには毛先のカール具合までキャラクター本来のニュアンスが忠実に再現されているのを見て、すべての苦労が報われたと感じました。今回の撮影を通じ、会場の光線や環境的制約の下での表現力をより磨くことができ、限られた空間でボディランゲージを用いてキャラの佇まいを成立させる方法や、シャッターを切られる前に重心を整えて被写体ブレを防ぐノウハウが身につきました。
また、屋外と室内の2種類のロケーションの繋がりも事前に計画が必要です。室内の書斎の光は暖色系でハイキーな柔らかい表現に適しており、イベント会場のトップライトは硬くギザギザとした影ができやすいため、レフ板で起こす必要があります。次回またこのような複数衣装のイベントに参加する際は、着替えの段階でクイックに切り替えられるよう衣装ごとに簡易的な立ち位置のスケッチを描いておこうと思います。最後に、今回の清涼節での撮影は大変でしたが、すべてのカットにキャラクターの魂に近付こうとした私の挑戦が詰まっており、写真共有としても自分にとっても小さな一歩となりました。