今回のイベント撮影は、ここ最近の高頻度な撮影活動にひとまず区切りをつける形となりました。ロイヤル所属G級駆逐艦・ホタル(ペナントナンバーH92)。今回のコスプレイベント写真に含まれる小道具や衣装のディテールが、ようやく最終的な実写効果として完成しました。
多くのプレイヤーの方なら、ひと目で分かる非常にインパクトのあるスタイリングだと思います。ミントグリーンのショートヘアに黒白の巫女風衣装を合わせ、赤のプリーツスカートが衣装全体のビジュアルの中心となっています。外側の白紗の半透明素材は現地でのライティング配置が非常に難しく、柔らかい光影感を出すにはサイド逆光が必要であり、正面から大口径レンズで直接光を当てると生地のディテールが際立ちすぎてしまいます。イベント会場の複雑な室内光源の下でも、この衣装のラインとカッティングは綺麗に保持されました。
ここで特に共有したいのが、小道具の準備についてです。青緑色の長杖の先端に三日月型の長刃を付け、塗装の質感全体にマット加工を施しました。杖の柄に巻き付けた赤い太縄は手編みで固定されており、吊り下げられた六角形の透かし彫りランタンは軽量素材で作られているものの、底部の白いフリンジも相まってかなりの存在感とボリュームがあります。混雑する人ごみの中で片手で持つには、常に重心のバランスを保つ必要がありました。帽子の赤白のお札の飾りと両サイドの細長い黒リボンは、歩くたびに風に揺れるような動きを与えてくれますが、現場で動いた際にズレないよう、ヘアピンを4〜5本使ってしっかり固定しました。
撮影時、カメラマンさんは所謂「ポートレートの3要素」に非常にこだわってくれました。解放絞り(大口径)と少し暗めの地下会場環境を組み合わせることで、被写体である人物と遠くのボケた照明や青い柱を見事に分離させてくれました。黒ストッキングの素材がストロボの直射光の下で自然な反射を見せ、下半身の視覚的プロポーションを長く見せています。カット内では直立、片足上げ、横向きでの杖持ちなど様々なアングルを試みましたが、片膝を持ち上げたショットでは、靴のつま先にある白いポンポン飾りと相まって、靴とソックスのコーディネートが見えるだけでなく、キャラクターのチャーミングで躍動感あふれる性格が際立ちました。
コスプレイベント写真ではありますが、ポーズの動線については事前にしっかりと準備を行いました。画面を横切る緑の長杖小道具は、構図を作る際に会場内の柱の影を避ける必要があります。長杖を持ってポーズをとる際、手首の返しのアングルや杖の傾き具合が画面の重心を直接決定します。正面の立ち姿のカットは実は一番美しい体勢が求められ、軽く腹筋を引き締めて胸を張り、赤白切り替えの服を自然に引き立てつつ、両腕を身体の脇に硬く押し付けず、広い袖口を見せるために少し余裕のあるカーブを残す必要があります。
写真全体が完成しプレビューを確認した際、最も嬉しかったのはチームの阿吽の呼吸でした。照明が刻一刻と変化する会場内で、瞳の生き生きとした表情を捉えるのは容易ではありません。この衣装のケープ袖は撮影中にズレ落ちやすいため、シャッターを切るたびに生地の流れるラインを整え直す必要がありました。イベント会場の騒がしさや行き交う人々によって撮影リズムが乱れがちですが、カメラマンさんは素晴らしいタイミングで背景に時折生じる自然光の隙間を活かして輪郭のハイライトを作ってくれ、非常にプロフェッショナルでした。駆逐艦ホタルに関する今回のイベント写真レポートはここまでとなります。原作設定への忠実な再現ができた作品となりました。