今回の『原神』氷の女皇 アナスタシアのコスプレは、スタイリングから撮影の細部に至るまで何度も調整を重ねて挑みました。
衣装には非常に多くのこだわりが詰まっています。ティアラの氷晶パーツは透明素材に銀の塗装を施したシャープな仕上がりで、手を傷つけないよう装着には細心の注意が必要で、少し動くだけでもウィッグに引っかかりやすい仕様でした。ビスチェ部分は白地に金の刺繍模様が映え、ブルーのサテンスカートは上品な光沢を放ち、歩く角度によって美しいドレープの反射が移ろいます。腕のファーアームレットと青いリボンがキャラクターの立体的なシルエットを引き立てる一方、腕を上げると長い髪と絡まりやすいため、撮影の合間にこまめに整えて乱れを防ぎました。
ヘアメイクにも並々ならぬ時間を費やしました。シルバーグレーのロングウィッグはレイヤーを入れて再セットし、前髪はヘアアイロンで柔らかなニュアンスをつけ、フェイスラインに沿うようカット。エルフ耳のパーツは専用のスキンワックスとコンシーラーで境目を丁寧にぼかし、地肌と自然に馴染ませました。氷元素のキャラクターらしさを際立たせるため、青いカラコンを装着し、アイシャドウには淡いブルーとシルバーのハイライトを重ね、リップは控えめなペールピンクをセレクト。チークを抑えることで、全体を澄んだクールな透明感でまとめました。
ロケ地にはクラシカルな青の革張りソファを選び、背景に深みのある油絵を配置。光は主に斜め前方から当て、スカートの光沢感を保ちながら顔立ちの彫りを美しく引き立てました。1枚目のミルクティーを手にしたカットは実はアドリブで、ポージングの合間に一息ついた瞬間が思いのほか自然で、キャプションの「雪王」ネタとも調和する嬉しい偶然となりました。2枚目は靴を脱ぎ、つま先立ちで脚のラインを美しく強調。白ストッキングの生地が照明の下で控えめなマット感を放ち、白いハイヒールと相まって優美な曲線美を演出しました。3枚目の額に手を添えるポーズは、すべてを掌握する女皇の凛とした佇まいを意識したものです。
普段の性格がかなり活発なため、終始クールな表情を保つのはなかなかの挑戦でした。そのためキャプションには解釈違い(OOC)のお詫びを添えています。ミルクティーのカップに描かれた雪だるまのイラストが氷雪テーマとあまりにマッチしていたのも楽しい思い出です。
コスプレイヤー仲間へのちょっとしたアドバイスとして、こうした大柄なドレスは裾を踏みやすいため、移動時はアシスタントに裾を持ってもらうと安全です。ウィッグのボリュームが落ちた際は、専用ワックスと少量のキープスプレーで毛先を整えるとふんわり感が蘇ります。手元の置き場に迷ったときは、アームレストに預けたり額にそっと触れたりすると、不自然に固まらず自然な所作に見せられます。
周囲を暗めに落としてメインライトのみを当てるライティングだったため、視線をしっかりと定めてキャラクターならではの威厳ある重厚感を表現しました。「原神クリエイター応援プログラム」にも参加しており、この二次元の世界観をより多くの方に届けられたら嬉しいです。体力勝負の撮影ではありましたが、納得のいく仕上がりを目にして、すべての努力が報われたと感じています。