撮影当日は桜林を選び、光の差し込みも花びらの舞い落ちる様も最高でした。今回は「巫女グループ」ならではの爽やかさと柔らかさを重点的に表現することに決めました。霊夢(博麗霊夢コスプレ)のスタイリングの要点は巨大なリボンの形整えにあり、これがキャラクター全体の識別度を左右します。生地には質感のある紅白の素材を厳選し、リボンタイのレイヤー感を意識しました。一方の早苗(東風谷早苗 コスプレ)は要素を加算し、青白模様の半透明な長袖が陽光の下で夢幻的な光影を描き出します。メイクは濃いシェーディングを抑え、クリーンなベースメイクで瞳の透明感を強調し、全体の雰囲気へ『東方Project』の幻想郷らしい清冽な透明感をプラスしました。
コラボカメラマンの瀟tnnd洒先生は、私たちの構図に対するこだわりを完璧に理解してくれました。撮影において何より重要なのは自然なアタッチメント(反応)です。例えば私(博麗霊夢)が顔を上げた瞬間、上方の花枝が画面の自然なフレームを描きました。またパートナー(東風谷早苗)が袖を振る際、風の向きを正確に合わせることで、生地与チュールスカートが優雅な流動美を描き出します。こうした瞬間を捉えるため、立ち位置やプロップ(小道具)のアングルを何度も微調整しました。特に装飾リボンは油断すると小道具に絡まってしまい、やり直しが必要になりました。
「コスプレは体力勝負」とよく言われますが、この桜林の中にいると、単に撮影をこなしているというより、自分たちだけの幻想郷の情景を創り上げているような感覚を覚えます。明確な絆で結ばれたキャラクターの組み合わせが大好きで、霊夢与早苗が劇中で魅せる日常感は、こうした春のお出かけテーマに実にしっくり来ます。私的な交流の中でも、「この手のテーマの難しさは、キャラクターのポーズを盲目的に模倣するのではなく、撮影ロケーションの空間関係や、光が衣装の生地にどう落ちるかを捉える点にある」と双方で共感し合いました。
メイク与スタイリング全体で2時間近くを費やし、帽子、髪飾り、ウィッグ、骨格構造に配慮した衣装の重厚なアクセサリーが互いに連動しているため、衣服のシワやアクセサリーの位置を整えるだけでもかなりの時間を要しました。しかし屋外撮影の達成感は、こうした一回一回のシャッターの中で積み上がっていくものです。今回のスタイルでは過度なレタッチフィルターを排し、自然光与桜本来のピンクの色調を極力保持。ノーマルカメラの写真をわずかに明度調整することで、画面全体の肌の色与衣装の色彩をリアルかつ温かみのあるトーンへ仕上げました。最終的に写真を整理する際、1人ずつの特写(ソロカット)以上に2人が同フレームに収まった調和感こそが魅力的だと気づきました。これこそが巫女グループ(二次元コスプレ)ならではの独自の魅力なのです。