今回アンナナとペアを組み、それぞれ博麗霊夢と霧雨魔理沙に扮して『東方Project』の本格的な合わせ撮影に挑みました。主人公コンビの飾らない日常感を表現するため、畳の和室と竹林の庭園を備えた実景スタジオをロケーションに選択。紅白の巫女服を身に纏った瞬間、その情報量の多さに改めて驚かされました。繊細なレースフリルや赤い飾り紐、頭元の大きなリボンや髪飾りなど、異素材の組み合わせが鮮やかなコントラストを描き出しています。足元には白ストッキング(ニーハイソックス)に黒の厚底革靴を合わせ、歩くたびに裾とソックスの縁がかすかに擦れ合い、赤・黒・白の3色が視覚的に端正で凛とした清潔感を生み出しました。アンナナは白黒の魔女服を纏い、大きな黒のとんがり帽子には白いフリルがあしらわれ、先端には金色の星のチャームが揺れています。ブロンドの長髪を編み込み、白いシャツに黒のベスト、チェック柄のアクセントが入ったエプロンを着用。並び立つと赤と黒の色彩が見事に引き立て合い、心地よい調和を感じさせてくれました。
撮影は終始リラックスした雰囲気で進みました。序盤は室内の畳に腰を下ろし、文机の上に急須や湯呑み、ピンクの小花を挿した一輪挿しを配置。私が急須からお茶を注ぎ、彼女が頬杖をついて見つめる仕草を交わすだけで、長年連れ添った主人公二人ならではの阿吽の呼吸が自然と立ち現れました。その後は屋外へ移動し、竹林を臨む木製ブランコへ。金属チェーンで吊るされたブランコに竹の葉越しに木漏れ日が降り注ぎ、白いレースと黒いスカートの上に鮮明な陰影を描き出しました。隣に座ったアンナナの大きな帽子が視界を遮りやすかったため、私がそっと帽子のつばを直してあげたり、手にとって掲げたりする所作を繰り返しました。私が横たわり彼女が髪を整えてくれるカットや、彼女の頭に帽子をすっぽり被せる仕草など、合間の雑談から生まれた飾らないやり取りがそのまま写真に宿り、作為的な硬さを感じさせない自然な二次元コスプレに仕上がりました。
コスプレを重ねてきた経験からも、この衣装は美麗である反面、細部への目配りが欠かせないと実感しました。霊夢の振袖やスカートには繊細なチュールやレースがふんだんに使われており、竹林の小枝に引っかかりやすいため、移動時は細心の注意を払いました。メイク面ではキャラクターの気品に寄り添い、赤みを帯びたアイシャドウとリップを主役に、黒髪のロングストレートとパッツン前髪で凛とした涼やかな表情を演出。アンナナは金髪に淡いアイシャドウを合わせ、より快活な愛らしさを引き出しました。撮影前に装飾品の固定順を念入りに確認したことで、動きの中でもリボンや髪飾りがずれるのを防ぎました。上半身のクローズアップからブランコでの引きの構図まで多彩なアングルを収めることができ、気ままなお茶会のような温かな空気感を余すところなく捉えられたと思います。この二人ならではの特別な絆が、画面の向こうの皆さんにも届くことを願っています。