淹野川3丁目を彷彿とさせるこのシチュエーションは、実は広東省で日本の近代的な駅舎に似た建築を見つけて撮影したものです。今回のコスプレでは長崎そよを担当し、衣装には白ラインの入った濃紺のセーラー服を採用。黒のハイソックスと太ヒールのローファー、そしてトレードマークである大きなブラウンのスクールバッグとオレンジのロングヘアを合わせました。
現場の光は非常に抜けが良く、サイド逆光が被写体の美しい輪郭を引き立てるのに最適でした。撮影では多彩なアングルを取り入れ、立ちポーズでは斜め後ろを振り返る構図でロングヘアの広がりとセーラー服のスカートのラインを綺麗に見せ、座りポーズでは階段で振り返りながら背景の点字ブロックやガラスの手すりを活かした構図を作りました。ロケーション撮影でしたが天候にも恵まれ、澄んだ綺麗な光を捉えることができました。メイクでは設定に合わせてライトブルーのカラーコンタクトを装用し、瞳に深みのある表情を持たせています。
セーラー服の生地はハリのある質感で型崩れしにくい一方、バッグを肩にかける自然な角度の調整にはかなり試行錯誤しました。タイツの質感も光の当たり方で変化するため、丈夫な黒のハイソックスを選び、ローファーと合わせることで脚のラインをすらりと美しく見せました。理想のアングルを探すために何度も階段を上り下りしましたが、小道具のバッグがかなり重く、片手で持ちながら振り返りの姿勢をキープするのは体幹の勝負でした。カメラマンも非常に息を合わせてくれ、キャラクターの静謐な佇まいを表現できるベストな角度を常に探してくれました。
写真全体として自然な光と影の陰影を残し、過度なレタッチは施さず、主にコントラストと色調を微調整して紺色の制服が暗く沈みすぎないように仕上げました。淹野川3丁目の要素を一部取り入れたロケーションでしたが、再現された空気感は十分に満足できるものでした。適切な場所を選び、水平・垂直を意識した直線的な構図を意識するだけで、写真の仕上がりは格段に自然になります。総じて今回の黒タイツJKスタイルの撮影にはとても満足しており、長崎そよが持つ物静かで落ち着いた内面のニュアンスをレンズ越しに届けられれば嬉しいです。