【湊友希那コスプレ】一人ぼっちの上海Roselia遠征、お金も荷物も宿もない気まずさと美しさ - 1 枚目
【湊友希那コスプレ】一人ぼっちの上海Roselia遠征、お金も荷物も宿もない気まずさと美しさ - 2 枚目
【湊友希那コスプレ】一人ぼっちの上海Roselia遠征、お金も荷物も宿もない気まずさと美しさ - 3 枚目

今回の上海Roseliaの経験はおそらく一生忘れられないものになるでしょう。
一人きりで、お金もほとんど持たず、荷物も持たず、ホテルも取らず、家族にも友人にも何も言わずに飛び出しました。
結局メイン会場には入れず、ステージにも立てませんでした。ただこうして車の中に座り、メイクを仕上げてこの写真を撮りました。

状況はあまりに唐突でした。もともと上海に来る予定はありませんでしたが、抑えきれない衝動に突き動かされたのだと思います。新幹線に乗ったとき、手元にはわずかなお金と心もとないスマホのバッテリーしか残っていませんでした。現地に着いてみると宿泊費が高すぎてホテルは断念。誰にも言わず、すべてを投げ打って自分だけの世界に浸る感覚を味わいたかったのです。

荷物を持たずに来たせいで、当日着た白シャツは近くのファストファッション店で急遽調達し、ウィッグと髪飾りは同好の仲間に借りました。その日の朝は車内でメイクを仕上げながら、ファンになって以来一番ドタバタなコスプレ日常出勤だと自嘲していました。

コスメをほとんど持ってこなかったため、手持ちのもので適当に仕上げましたが、かえって肩の力が抜けた自然な仕上がりになりました。ベースと眉を整えた後、目元に集中しました。湊友希那はストイックでクールなオーラを纏うキャラクターなので、透明感のあるアンバーブラウンのカラコンを選び、アイラインは長めでシャープに引き、下まぶたを少し明るくして視線の深みを強調しました。淡い紫のストレートロングウィッグのセットは一仕事で、ぬるま湯とコンディショナーで洗って乾かし、カーラーでまっすぐに伸ばしてからスプレーでキープ。アホ毛を直す道具もないので手で整え、あえて無造作に見せました。

支度は整ったもののお金は底をつき、ホテルのフロントで値段を聞く気力すらありませんでした。家族には普通に出勤していると思われているため、SNSに投稿して言い訳する暇もありません。緊張とスリル、そして少しの切なさが混ざり合った感情は言葉にできないほどでした。

アニメイベントに入れなかった件については、最初は会場前を散策するつもりでしたが、チケットもなく人混みに圧倒され、結局車内に戻りました。窓越しに楽しそうにグッズを持つ人々を眺めているうちに、時には少し離れた距離感も悪くないと感じました。

3枚目の写真は外の低い壁で見かけた光景です。大規模なファン合同の展示だったようで、ずらりと並んだ可愛いぬいぐるみや愛のこもった装飾が印象的でした。それを見たとき、こんなにも多くの人に愛されているキャラクターなのだと胸が熱くなりました。荷物も宿もなく、中に入ることも叶わなかったけれど、隅っこからその熱気を眺めているだけで心が温まりました。

夜は車内で一晩過ごしましたが、窓の隙間風でろくに眠れませんでした。白みゆく空を見つめながら、この突飛で無謀な旅を振り返ると現実感が薄れていきました。家族に秘密にしているということは、ここに私がいることを誰も知らないということ。しがらみから解放され、日常の自分と完全に切り離され、ただ車内で撮った数枚の写真のためにここまで来たのです。

無駄な苦労だと思う人もいるかもしれませんが、自分の世界に浸り、信念のために一歩を踏み出すことには、たとえ手ぶらの無謀さであっても計り知れない価値がありました。

急遽ウィッグを貸してくれた友人、そして何も用意できていなかった自分に感謝。気持ちを切り替えて帰路につきます。これからはまた、現実の日常を歩んでいかなければなりません。