5月に開催されたiJoyのイベント写真(Convention photos)です!レタッチが終わってからしばらくパソコンに眠っていましたが、整理して投稿することにしました。当時の会場の雰囲気がとても良く、ブースの天井照明の当たり方も特徴的で、満足のいく光影の質感が得られたので個人的な記録として残すことにしました。
まずは今回のスタイリング全体のコンセプトについて。『オナー・オブ・キングス』の貂蝉(Diaochan cosplay)における真夏の夜(Midsummer Night)スキン設定を選んだ以上、メイク&衣装の軸は間違いなく「仙気(透明感)」と「エルフ感」にあります。銀白色のロングヘアに尖ったエルフ耳を合わせ、額の青いドロップ型宝石を視覚のセンターに据えることで、顔立ちの色彩が一気に華やぎます。メイクは濃くなりすぎないよう目元の引き伸ばし感を強調して瞳に躍動感を与え、淡いリップカラーと合わせることで、ゲームの原画が持つ軽やかで少し妖艶なキャラの雰囲気に寄せました。
衣装のディテールにもかなりのこだわりを込めました。白のコルセットはボディラインにフィットし、胸元の金×青のパターン装飾と首元のハードなチョーカーが、全体の華奢な印象を程よく引き締めています。肩にあしらった白い百合の花の飾りと、ふんわりとしたスカイブルーのグラデーションの袖口が強烈な色彩のレイヤーを生み出し、腰の金属製四つ葉バックルとサイドの花葉パーツが絶妙なアクセントになっています。ひらひらとした浮遊感を再現するため、袖口には軽やかなシフォンとオーガンジー素材を使用しました。夏のイベント会場では少し暑かったものの、歩いたりポーズを取ったりする際の飄々とした動的効果は本当に素晴らしい仕上がりになりました。
ボトムスの白いレイヤードミニスカートと厚底シューズも、今回のスタイリングでお気に入りのポイントです。不規則なカッティングのスカート裾が脚のラインを美しく見せ、ダークブルーとゴールドの葉モチーフで飾られた白い厚底ハイヒールブーツが、見た目のプロポーションを引き伸ばすだけでなく、「真夏の夜」というファンタジーな世界観にしっかりマッチし、しなやかさと力強さを兼ね備えた印象を与えてくれます。
撮影時のポーズに関して、今回の2枚は異なる表情を捉えています。座り姿のカットでは、会場にあった黒いハイバースツールをあえて活用しました。アンニュイな座り姿によって衣装の大きな袖を綺麗に広げることができ、脚を交差させることでスカート裾のレイヤー感を美しく際立たせることができます。立ち姿のカットでは身体を軽く斜めに傾け、手元の動きと合わせて衣類を自然に垂らし、まるで舞い踊る直前のようなテンション(張力)を表現しました。会場の天井照明は円形の工業用ライトのため、髪に当たると白飛びしやすくアングル選びが難しい部分でした。幸いフォトグラファーが光の扱い(Cosplay photography)に長けており、背景をぼかして影を巧みに捉えることで、雑多なイベント会場の中でも被写体を浮き上がらせてくれました。
この厚底靴でイベント会場を歩き回るのはかなりの肉体労働で、半日過ごすと足の裏がパンパンになりました。ですが、全体のスタイルとプロポーションを美しく見せるためなら苦になりません。当日はたくさんのレイヤー仲間やファンと記念写真を撮影でき、エルフ耳と衣装の配色バランスに興味を持ってくださる方も多く、とても楽しい雰囲気でした。
今回のイベント写真は、5月の撮影スケジュールの中でも非常に心に残る記録となりました。素晴らしい光影線、キャラへの真摯な再現度、そして現場で偶然見つけたハイバースツールの小道具効果が組み合わさり、貂蝉ならではのチャーミングでミステリアスな魅力を見事に切り取ることができました。