今回はブルーアーカイブの調月リオをテーマに、平日のオフィス勤務をイメージしたOL制服スタイルで撮影しました。このコーデを決めた当初、最も懸念していたのはレタッチャーの方から言われた「黒の面積が広すぎて光を吸い込んでしまい、背景の切り抜きがかなり大変になる」という点でした。その言葉通り、全身黒のスーツに黒ストッキング、さらに黒のレッグポーチと黒髪ロングストレートの組み合わせは、白ホリの中では一歩間違えると黒つぶれして境目が曖昧になりがちで、赤底ハイヒールと頭上のオレンジがかったヘイローがコントラストを支える要となりました。
まず衣装についてですが、白のタートルネックニットがこのコーデの要であり、黒の重苦しさを巧みに中和してくれます。黒スーツは非常に洗練されたカッティングですが、マットな質感のため角度が少しズレるだけで黒つぶれしてしまうため、丁寧な補助光が必要でした。胸元の社員証と手にしたグレーのバインダーも、働く社会人のリアルな忙しさを添えてくれます。太もものタクティカルポーチは固定が非常に難しく、二歩歩くだけでずり落ちてしまうため、最終的には安全ピンでしっかりと留めて固定しました。ポージングにもかなりの工夫を凝らしています。黒ストッキングと脚のラインが見せ場となるため、片足立ちや座りポーズを多く採用しました。10枚目のように白い円柱の台座に背中を預けてもたれかかり、脚を前に伸ばすことで、ライティングの下で黒ストッキングの質感を際立たせつつ脚長効果を引き出しています。赤底ハイヒールの靴底をあえてローアングルから見せる演出も、純白の背景の中で絶妙なアクセントになりました。黒いボックスの上でしゃがむカットでは、重心を安定させるために全身の体幹を意識しました。頭部のヘイローは特注のアクリル系ハードパーツで、動きが大きいと落ちやすいため、ポーズの振り幅を控えめに抑えながらの撮影となりました。このシリーズの中で特に気に入っているのは、最後に撮影したもたれかかりながら横目を向けるポーズで、タクティカルな要素と知的なキャリアウーマンの気品が見事に融合しています。このOL風のスタイリングは非常に硬派で、スタジオ照明の均一性が厳しく試される現場でした。理想的なハイライトを探すために多くの時間を費やしましたが、仕上がった作品はその苦労に見合うものとなりました。今回の撮影は、白ホリ撮影における貴重な経験の蓄積となりました。