今回の飛鳥馬トキのエナメルバニーガール衣装は、生地のクオリティはもちろん、ロケーションの光と影をコントロールする上でも非常にやりがいのある挑戦でした。エナメル素材は薄暗い空間でも強烈に光を反射するため、衣装の白飛びを防ぎつつ繊細な光沢のグラデーションを引き出すべく、カメラマンさんがメインライトや補助光の位置を何度も微調整。落ち着いたバーの店内に、輪郭をシャープに際立たせるクリーンなエッジライトを作り上げてくださいました。
衣装の高級感は抜群ですが、身体に吸い付くような超タイト設計のため着脱にはアシスタントの手を借りる必要があり、通気性がないため照明の下ではすぐに汗ばむほどでした。美しいシルエットを維持するためには常に体幹を引き締める必要があり、特にハイスツールに腰掛けて脚を浮かせるポーズはバランスを保つのが極めて難しく、脚をピンと伸ばしながらも表情を涼やかに保つ筋力コントロールに何度も脚が震えました。
小道具の完成度も素晴らしく、造形美が光るウサギ耳カチューシャに白いオーバーヘッドホンを合わせることで、バニーの装いにサイバー感と凛とした冷艶さをプラス。手にした白い銃器プロップはずっしりと重く腕に疲労が溜まりましたが、戦闘員としての覇気を宿すため、銃を構えるポーズや肩に担ぐ所作を気迫でやり切りました。
ロケ地にはレトロな雰囲気が漂うビリヤードバーを選定。重厚な木製キャビネットと温もりある琥珀色の間接照明が、深みのあるブルーエナメルと白ストッキングの鮮烈なコントラストを見事に際立たせてくれました。白ストッキングは暖色光で黄ばみやすいため、光を極限まで柔らかく回すことで脚の透き通るような白さをキープ。カウンターでの足組みポーズからビリヤード台での片膝立ちや頬杖をついた構えに至るまで、多彩なアングルで異なる魅力を引き出し、光と影の中に大人のレトロ感と鮮烈なギャップを閉じ込めた充実のコスプレ作品となりました。