今回の撮影エピソードを振り返ると、実はとても面白い裏話があります。最初は日常感のあるJK制服スタイルを撮ろうとしていたのですが、スマホを構えた瞬間、友人たちから「青いスマホの実演販売配信みたい」と言われてしまい、苦笑いするしかありませんでした。普段から自撮りや鏡越しの自撮りはどうしてもコツが掴めず、不器用な上に表情作りも苦手なので、今回は自分で撮るのをすっぱり諦め、カメラマンさんにお願いして鏡越しの自撮り風に撮ってもらうことにしました。
『ブルーアーカイブ』のキサキのこのビジュアルを再現するため、事前の準備にはかなりこだわりを詰め込みました。ウィッグはメタリックな光沢感のあるダークブルーを選び、頭頂部にお団子を2つ作り、後ろに長いツインテールを合わせることで、頭部全体の立体感とボリュームを出しました。頭上の幾何学的なシルバーのサークルパーツは細いワイヤーで固定し、カメラの前で浮遊感を出しつつ留め具が見えないよう何度も角度を調整しました。左側のシルバーの蝶の髪飾りもとても繊細なディテールです。メイクはアイメイクを重点的に強調し、グレーのカラコンに存在感がありつつも自然なつけまつげを合わせ、目の下の繊細なラメで透明感をプラスしました。衣装は定番の白シャツにダークネイビーの斜めストライプネクタイ、黒のプリーツミニスカート、そして白ストッキング(ハイソックス)と黒のエナメルローファーを合わせ、王道のJK制服スタイルに仕上げました。
撮影時はカメラの前での緊張をほぐすため、カメラマンさんのアドバイスで鮮やかなブルーのスマホを持ち、鏡を見ているような仕草をしました。左手にはダークブラウンのレトロなトランクケースを提げ、日常感の中にキャラクターらしいクールさを添えています。ロケーションは無地のグレーバックのスタジオで、光を均一に回し、余計なものを一切排して視線が散らないようにしました。全身の構図を綺麗に見せるため、片足を軽く曲げて立つことで、姿勢を自然でリラックスしたものにしつつ脚のラインを長く見せ、白ストッキングと制服のコーディネートを余すところなく捉えられるようにしました。
実際のところ、こうした鏡越しの自撮り風の撮影で最も難しいのは、視線と腕の位置関係です。スマホと顔の距離や手首の角度が少しでも狂うと、作為的で不自然に見えてしまいます。幸いカメラマンさんがファインダー越しにリアルタイムでポーズを細かく指示してくれたおかげで、バストアップの寄りから全身の引きまで幅広く試すことができました。1枚目のバストアップでは、スマホを頬に近づけることで顔のメイクや視線のニュアンスをくっきりと際立たせ、2枚目の全身カットでは脚のラインや全体のスタイリングのバランスを綺麗に見せつつ、トランクケースが画面の重心をうまく安定させてくれました。
今回の撮影を通じて、自分一人ではうまく扱えないアングルやライティングも、プロのカメラマンに委ねることで思いがけない素晴らしい質感が得られるのだと実感しました。自撮りや鏡越しの撮影に対する苦手意識を捨て、純粋にキャラクターの感情表現に没頭することができ、とても楽しい撮影体験となりました。