この甘雨の衣装を身にまとい、スタジオセットの前に立つと、自然と心まで穏やかで静かになっていくのを感じます。今回の撮影では、皆さんが抱く甘雨の「端正で上品」原神イメージという普段の固定観念を崩したいと思い、バレエ要素を取り入れた美しい身体の伸びを意识したポージングに挑戦しました。衣装の轻やかなシースルー(纱)の质感を活かし、静けさの中にどこか忧いを帯びた、優しい空気感を表現できるよう全力を尽くしました。
今回の一連のカットでは、「千年の守護」というテーマに寄り添うために身体の重心を意識的にコントロールし、しなやかな動作(肢体言語)を通じてキャラクター特有の落ち着きを表現しました。ブルーからパープルへとグラデーションするこのドレスは素材感が非常に不思議で、スタジオの寒色系のライティングを受けると、繊細なパールのような輝きを放ちます。頭に合わせた黒い小さな獣角の髪飾り、そしてセットに配置された白いローマ柱や青いシルクフラワー、お馴染みの青い蝶たちと相まって、画面全体が璃月の仙獣らしい、空霊で透明感のあるビジュアルを見事に再現してくれました。
このような王道の人気キャラクターを撮影する際、最も難しいのはやはり表情(神態)の切り取りです。『原神』の公式設定にあるような、おっとりとして心優しい個性に合わせつつ、画面が単調で硬くなってしまうのを避けなければなりません。目を閉じてリラックスしているあのアップのカットでは、呼吸を完全にスローダウンさせ、伸びやかな身体の動きによってシフォンドレスにどのような美しいシワ(ドレープ)を作るか、ということだけに集中しました。そうすることで、捉えられた躍動感がぐっと自然で生き生きとしたものになります。これこそが、私がこのキャラクターを表現する中で手探りで見出した心得(コツ)であり、繊細な表情と身体の連動があって初めて、キャラクターに本物の「魂」が宿るのだと感じています。
毎回、甘雨のようなキャラクターを準備する際は、メイクの調整やアクセサリーの配置にかなりの時間と労力を费やします。それでも、完成した写真のスカートの裾に美しく屈折する光と影を見た瞬間、すべてのデザインやスタイリングへのこだわりが報われたと実感します。今回お届けする原神コスプレの一連のカットを通じて、璃月の仙獣のより立体的で深みのある一面を表現し、皆さんにいつもとは少し違う角度からの甘雨の魅力を感じていただければ嬉しいです。