週末のアニメイベントに、2ヶ月以上かけて自作した「アモスの弓」を持ち込みました。そう、自分で3Dモデリングを行い、3Dプリント小道具として出力し、地道に塗装を重ね、LED発光ユニットを内蔵させたあの長弓です。『原神』のキャラクターである甘雨 コスプレを頻繁に行うプレイヤーとして、本物の立体的なアモスの弓を手にアニメイベントを練り歩くのは最高にかっこいい体験でしたが、間違いなく過酷な体力勝負でもありました。
振り返れば、この弓の制作は波乱の連続でした。モデリング初期からゲーム内の3Dモデルやテクスチャを何度も照らし合わせ、あらゆる曲線の正確さを追求しました。出力時にも3Dプリント小道具のパーツを何点もボツにし、表面処理もパテ埋めやヤスリがけからマスキングによる塗り分け、仕上げのクリアコートやウェザリングまで何度も塗り直しました。自然な発光感を再現するため、弓本体のLED配線ルートを何度も試行錯誤し、配線を隠しつつ屋内外の複雑な照明下でも透明感ある十分な光量を確保できるようにしました。完成した光る姿を目にした今日、これまでの徹夜作業のすべてが報われたと実感しています。
イベント当日は、入念に準備した甘雨 コスプレの衣装を身にまとい、象徴的な青髪ウィッグと赤い角の髪飾りを装着しました。実はこの甘雨の衣装も、弓の重量や身体への負担を考慮して工夫を凝らしています。通気性と適度な伸縮性のある生地を厳選し、インナーのダークトーンのボディスーツにゴールドのクロスストラップを合わせることで、美しいボディラインを演出しつつ長時間の着用でも蒸れにくくしました。袖口には淡いブルーの生地を幾重にも重ね、腕には金属質感のアーマーパーツを追加し、細部に至るまで設定の質感を忠実に再現しました。
屋外での撮影では、噴水から立ち上る水しぶきと陽光が絶妙に調和し、驚くほど美しい写真が撮れました。陽光の下で弓は凛とした幻想的な清涼感を放ちます。一方、洋風の屋内階段の光の下では弓の発光ギミックがより一層際立ち、まるでゲーム内の「神の目」のような神秘的な雰囲気を醸し出しました。噴水サイドのカットは湿気が多く機材の水濡れを心配しましたが、完成した写真は幻想的な霧のベールに包まれたような空気感に仕上がりました。洋風階段のカットでは、カメラマンさんが段差の高低差を巧みに活かし、弓の美しい曲線と身体のラインが緊張感ある構図を生み出してくれました。
しかし、仕上がりの写真は息をのむほど美しいものの、実際に持ち歩く過酷さは別物でした。この特注の大弓はかなりの長さがあり、重量も決して軽視できません。混雑したアニメイベントの会場内では、ぶつからないように守るだけでなく、振り返る際に周囲の通行人に当たらないよう常に気を配る必要がありました。一日を終える頃には腕が自分のものではないかと思うほど筋肉痛になり、重荷を背負い続けたせいで歩き方も少しぎこちなくなっていました。午後には撮影のために武器を掲げることすら困難に感じ、「なぜこんなに頑丈に作ってしまったのだろう」と何度も心の中で後悔したほどです。
それでも、自らの手で作り上げた装備を携えてイベントに参加できた達成感は何物にも代えがたいものでした。道中では多くの熱心な方々から「どうやって作ったの?」と声をかけられ、実際に触れて重さを確かめたいと言ってくださる方もいました。「再現度がすごい!」「弓がかっこよすぎる!」という称賛をいただくたびに、一瞬でエネルギーが満タンになりました。今回の初披露が無事に成功したのは、巨大な小道具を支えてくれ、カメラの前で甘雨の凛とした可愛らしい姿を保てるよう支えてくれたカメラマンさんやサポート仲間のおかげです。
当日はコントラストの効いた2つのロケーションを厳選しました。屋外の噴水池のほとりでは水幕が天然のレフ板となり、屋内のクラシカルなモザイクタイルの階段はスタイリッシュな立ち姿と見事に調和し、衣装にエレガントな気品を添えてくれました。限界まで疲れ果てましたが、写真を見返すと、誇らしい達成感が身体の疲労を完全に吹き飛ばしてくれました。これこそがコスプレと3Dプリント小道具の自作の醍醐味であり、情熱が形あるものとなったとき、すべての苦労が最高の喜びに変わるのだと実感しました。