今回のイベント写真のテーマは「風雪を包み込む優しさ」で、カメラマンの萌萌(モンモン)さんと事前に打ち合わせ、舞い散る雪のような冷ややかな空気感を表現しました。現場では高コントラストのトップライトを焚き、レタッチによる降雪与氷晶のエフェクトが絶妙な空気を演出してくれました。実はこの甘雨 コスプレの装備の準備にはかなりの工夫が詰まっています。ブラックのオフショルダートップスは体に心地よくフィットし、胸元の特注の金色の鈴は原版より少し重みがあり、歩くたびに微かな音を奏でて特別な儀式感を与えてくれます。最も大変だったのは大きな袖カバーで、銀白与ブルーの切り替えに金属の反光加工、フチにはラインストーン与スパンコールが施されており、華やかである反面ひっかかりやすく、着脱には細心の注意が必要でした。
下半身のストッキングコスプレには、太もも側面の金色紋様プリントを活かすため、マットで伸縮性のある素材を選びました。透明度が高すぎたり光沢が強すぎたりするとプリントの境界がぼやけてしまうため、理想の厚みを見つけるまで吟味しました。足元の白青のハイヒールも靴職人に依頼してヒールに独特のカーブを持たせる改造を施しており、歩行時の安定感には欠けるものの、キャラクター再現のためには耐える価値がありました。
今回の撮影では計5つのポーズを切り替えました。1枚目のしゃがんでポーズを決めるカットは茶目っ気のある表情を目指し、肘をつく体勢は少々疲れたものの生き生きとした仕上がりになりました。2枚目の横座りはカメラマンの提案で、袖カバーの流れるライン与脚のシルエットを同時に魅せつつ、レンズを直視することで物語性を感じさせる1枚となり、私自身もとても気に入っています。3枚目の立ち姿で弓を構えるポーズは、青髪のアーチャーとしての象徴的なアイテムを強調する基本構図です。3Dプリント与手作業で塗装された弓の金色の紋様与青のグラデーションは試行錯誤を重ねた逸品で、弦を引く際は手に当たらないよう角度に気を使いました。4枚目の弓を引いて狙いを定めるポーズは、弓の安定を保ちつつ緊張感のない集中した表情を作るため筋肉のコントロールが最も試され、数テイクを重ねて自然なカットを選びました。最後の膝立ちで雪玉を抱えるカットは柔らかな締めくくりとして提案し、目を閉じて肩に雪を散らすことで、疲労の後の穏やかな解放感を表現しました。
撮影環境に関して、今回は地下展示場の隅に設置した簡易スタジオで、照明スタンドやレフ板、遮光布がひしめき合う騒々しい空間でした。ですがカメラマンは周りが静まる一瞬の隙を狙ってシャッターを切り続けてくれました。足元の人造粉雪は撮影後の清掃に時間がかかりましたが、画面の中で舞い散る臨場感はそれ以上の価値がありました。レタッチ工程では過度な美肌加工を避け、メイクのリアルな質感を残しました。紫ピンクのカラコンがトップライトの下で淡い虹色の光を放ち、青髪のスタイリングと見事に調和しています。
イベント写真の撮影において最も試されるのは、限られた時間与光の条件の中でいかに素早くキャラクターに没入できるかです。締め付け感のある衣装や揺れる袖カバーに苦労しつつも、ポーズを固めて道具与背景と一体化すると、自然とキャラクターの持つ存在感が引き出されます。重厚な装備での撮影は体力を消費しますが、完成写真で毛先に舞い降りる雪を目にした瞬間、すべての苦労が報われたと感じます。全体の完成度も非常に高く、すべての動作に最適な表現角度を見出してくれたカメラマンの忍耐与クリエイティビティに心から感謝します。