週末の穏やかな晴天に恵まれ、星星子ちゃんと古典庭園で待ち合わせて古風写真の撮影を行いました。今回のテーマは「盛世天下」と掲げたものの、特定のストーリー設定に縛られることなく、庭園外景の水辺の東屋や涼亭を活かして、ゆったりとした生活美学の趣を切り取ることを目指しました。
私の古風なメイクとスタイリングは、淑やかで物腰柔らかな雰囲気を意識しました。黒髪のストレートロングにシンプルな編み込みを施し、金色の蝶の髪飾りと赤いロングタッセルを添えて、歩くたびに房飾りが優しく揺れるように仕立てました。衣装には淡い黄色のシースルートップスを選び、インナーに赤と緑の刺繍が施されたチューブトップ(抹胸)を重ね、ボトムスには深いネイビーのロングスカートを合わせました。星星子ちゃんの着こなしは愛らしく活発なイメージで、猫と星の柄がプリントされた黒のノースリーブワンピースにワイドスリーブの羽織を合わせ、ツインテールを赤いリボンで結びました。全体の風情に調和させるため、木製の器や碁盤の小道具も特別に用意しました。
撮影開始直後は日差しが非常に強く、真横から強い直射日光が顔に当たったため、撮って出しのRAWデータは明暗差が激しく、ハイライトは白飛び気味でシャドウは真っ黒に潰れ、まさに「ボツ写真」になりかねない状態でした。しかし、これこそがフィルム風撮影の醍醐味でもあります。現場で立ち位置を工夫し続け、東屋の柱やすだれを利用して直射光を遮り、柔らかなバウンス光を作り出しました。対局のシーンを撮影する際、私が碁石を手にして彼女とやり取りしていたところ、彼女がふと顔を手で覆って笑い出した瞬間があまりにも自然で、すかさずシャッターを切りました。背中に緑の竹竿を横向きに担ぐポーズも、試し撮りの際に遊び感覚でやってみた仕草でしたが、思いのほか風情ある一枚に仕上がりました。
庭園外景の池に浮かぶ蓮の葉や遠くの木々が素晴らしい天然の背景となり、画面全体に透明感をもたらしてくれました。ポージングに関しては、無理に形を作ろうと力む必要は全くありません。木製テーブルの前に腰掛け、何気なく頬杖をついたり、碁石をつまんだり、碁盤を指差しながら談笑したりと、レンズや相手に向けて自然に視線を投げかけるだけで十分です。ここで古風写真を撮る際のちょっとしたコツをシェアすると、物語性を出したい時は現場の小道具を活用して動きを生み出すのがおすすめです。お茶の杯を差し出したり、碁を打ったり、すだれ越しに姿を覗かせたりすることで、生き生きとした漢服撮影の写真に仕上がります。
後処理のレタッチでは主に光と影の再配分に注力し、シャドウ部を軽く持ち上げてハイライトを抑え、画面の細部をしっかり残しました。フィルム風ならではの上質な風合いを再現するため、色温度をわずかに暖色寄りにシフトさせ、陰影部分にほんのり青緑のトーンを挿すことで、庭園の草木と衣装の色彩の一体感を高めました。撮影全体がリラックスした友人同士の休日の集まりのようで、心地よい風に吹かれながら東屋で長くおしゃべりを楽しみ、その傍らでかけがえのない美しい瞬間を記録できた、とても贅沢な漢服撮影となりました。