今回の浙江THO5では古明地こいしを出しました。衣装全体にディテールが満載で、3層のレースフリル、黒いクシュッとした大つばの帽子、そしてお馴染みの青い地球儀の小道具に、深緑のスカートと淡い黄色のトップスが合わさり、非常に豊かなレイヤー感に仕上がっています。撮影の時はアングルがかなり重要でした。帽子がとにかく大きいので、少しうつむくだけで顔が半分隠れてしまうんです。そのため、振り返り美人ポーズや正面の半身ショットなど、顔立ちがしっかり写る立ち位置を意識して探しました。
会場の内外は本当に凄まじい暑さでした。イベントの空調があまり効いておらず、その上このロリータスタイルのドレスが厚手で重かったため、体に冷却シートを何枚も貼ってなんとか乗り切りました。現場の光線はかなり複雑で、トップライトだとキツい影ができやすかったため、大半の写真は自然光をベースにレフ板で少し光を補う形で撮影しました。ストロボはあまり使わず、衣装本来の質感や色合いをできるだけ残すようにしています。
メイクはあえてアイシャドウを控えめにし、つけまつげと細長いアイラインを強調。薄いブルーのウィッグと合わせて、こいしちゃんのあの儚げでどこか危うい気質を再現しようと試みました。実は、こいしちゃんは設定上「無意識」のキャラクターなので、撮影時の表情はあまり生き生きとさせず、少しぼーっと虚空を見つめるくらいが逆にしっくりきます。イベント参加で一番嬉しかったのは、何人もの同好の皆さんにお会いできたことです。お互いに色々なアングルからイベント写真を撮り合いました。体力は激しく消耗しましたが、完成したデータで衣装の明暗のコントラストやフリルの立体感が綺麗に出ているのを見て、すべてが報われたと感じました。衣装は仕立て屋さんに頼んで2ヶ月かけてオーダーメイドしたもので、あしらわれた黒いレースはすべて手作業のビーズ刺繍になっており、細部まで本当にアップの撮影に耐えられるクオリティです。会場には大きな全面ガラス窓が並ぶエリアがあり、午後の光がスカートの裾に差し込む様子が特別に優美でしたが、残念ながら2枚しか収められませんでした。次はもっと涼しいイベントで、じっくりロケ撮影ができたらいいなと思っています。