今回のセイバーオルタコスプレ撮影は、現代のストリート感とダークな世界観の融合を表現することをテーマにしました。衣装には黒のロングコートを選び、インナーには白シャツと赤ネクタイ、ボトムスには青白チェックのミニスカートと黒ストッキングを合わせました。このスタイリングはFate/Grand Orderにおけるアルトリアの冷徹な王の気品にぴったりで、反骨精神あふれる現代的なエッセンスを加えてくれます。ロケーションにはグラフィティ壁の傍らを選び、壁に描かれたスマイルマークや赤い文字が退廃的なサイバーパンクの空気感を醸し出しています。
屍王カメラマンによる光と影の演出は非常にプロフェッショナルでした。全体を広範囲の冷涼なブルーライトで満たしつつ、顔やコートの裏地には赤とピンクの光源を当てて冷暖のコントラストを形成。暗部の階調とハイライトの輪郭をくっきりと描き出してくれました。青い光が画面全体を冷たく引き締め、赤いネクタイと裏地の赤が鮮烈なアクセントとして機能しています。撮影中は表情と視線のコントロールに最も気を配りました。セイバーオルタは外に向かって荒々しさを放つのではなく、冷ややかに見下ろすような蔑みと孤高の佇まいが特徴です。そのため、うつむき加減の視線やカメラを射抜くような眼差しを中心に微調整を重ねました。
4枚目の座りポーズは地面がひんやりしていたため腰を下ろして休憩していた際のものですが、カメラマンさんがその自然な瞬間を見事に切り取ってくれました。ローアングルの光に黒ストッキングの艶が美しく浮かび上がり、頬杖をつく仕草がフェイスラインとスラリとした美脚を際立たせ、中央構図も相まって一番お気に入りのカバー写真になりました。他にもカップを持ってラフに座り込んだり、横を向いて佇んだりと、型にはまらないポージングによってキャラクターの日常的な一面を引き出しました。
当日の光線環境は複雑で、赤ネクタイや黒ストッキングコスプレならではの繊細な質感を捉えるため、寝そべりや立ち姿、脚を伸ばす角度など様々なアングルを検証しました。従来の荒野での戦闘シチュエーションとは一味違う、廃墟感と都会的な路地裏での撮影は非常にインパクトのある仕上がりになりました。この衣装を纏って寒色系の光の中に立つと自然と役に入り込むことができ、カメラマンさんと意見を交わしながら作り上げた満足のいく作品となりました。