今回の海辺のロケでは、ソニー A7M5と24-70mm F2.8 GM IIを使用して黄前久美子コスプレの本格的な撮影を行いました。真夏の海辺は風が強く直射日光が照りつける、光の明暗差が極めて激しいロケーションでした。手には大型の金管楽器を抱えているため、カメラの遅いフォーカスに合わせてポーズを微調整する余裕はほとんどありませんでしたが、ソニー A7M5のAI瞳AFが素晴らしい威力を発揮してくれました。芝生の上を走ったり、振り返ったり、演奏の大きな動きで顔が一瞬隠れたりする場面でも、カメラは即座に瞳をロックオンし、ウォブリングで迷うことも一切ありませんでした。これにより、被写体としてのポージングや演技に集中することができました。以前の同種撮影では鋭い視線と自然な動きを両立させるために何度も撮り直す必要がありましたが、今回の歩留まりの向上は圧倒的でした。
画質面においても、約3300万画素の解像性能は後からのトリミングや構図再調整において強力な武器となりました。海辺での動きのある撮影では、その場で完璧な構図を追い込むのが難しいことも多いです。あおり構図で空の余白が多くなりすぎたり、芝生の余計な背景が写り込んだりしても、後処理でトリミングすることで十分なディテールを維持できます。制服のラインやプリーツの質感、ウィッグの繊細な毛流れ、金属楽器の表面の反射光に至るまで、拡大しても甘さを感じさせません。広いダイナミックレンジはレタッチ時にも大きな恩恵をもたらし、逆光下でも白飛びしがちな空のハイライトをしっかり抑えつつ、影になった白ストッキングやスカートの裾などを持ち上げても目立つノイズが発生せず、極めて滑らかな階調を描き出してくれました。
このズームレンズ1本で、広角側による開放的な海の広がりから、望遠側による全身・半身のポートレートまで柔軟にカバーでき、まさに二次元コスプレ撮影の王道アングルにぴったりでした。強風の中でスカートや髪を軽やかに美しくなびかせるため、何度もアングルを変えて連写を行いました。芝生の斜面を駆け回るのはハードでしたが、激しい動きの中でもソニー A7M5のボディ内手ブレ補正と高速連写が頼もしく支えてくれ、しっかりと体勢を保てば確実に美しいカットが残せました。演奏に没頭する姿を再現するために歩行やターン、首を傾げる不規則な動きを繰り返しても、AI認識が被写体を見失うことはなく安心感がありました。楽器のエッジの輝きと日差しによる陰影が合わさり、写真そのものに美しい立体感が生まれています。3300万画素の豊かな解像度のおかげで、画質の劣化を極力抑えながら自由なトリミングが行え、後処理も非常にスムーズに進みました。通常、強い日差しの屋外ポートレートでは暗部のノイズ処理に時間がかかりますが、高いラティチュードのおかげでその手間も省けました。猛暑の中で長袖の制服を着て重い楽器を運ぶのは大変でしたが、機材の性能に助けられて終始気持ちよく撮影でき、透明感あふれる『響け!ユーフォニアム』の世界観を表現できた、非常に思い出深い撮影体験となりました。