今回の加藤恵コスプレの本番写真は、初夏のエンドレスサマーの紫陽花畑を選びました。白い木アジサイが満開を迎えており、重なり合う花の手毬がふんわりとした幻想的な雰囲気を醸し出しています。衣装は、白のインナーに赤のカーディガンという王道の組み合わせにベレー帽、さらにリボンタイと白のニーハイソックスを合わせました。このスタイリングは原作の『冴えない彼女の育てかた』でも非常に象徴的で、緑の茂みの中で赤と白のコントラストがとても鮮やかに映え、キャラクターの持つ学生らしい少女感を残しつつ、おとぎ話のような軽やかさもプラスしてくれます。撮影時には、補助的な小道具としてあえてピンクの電話ボックスを用意しました。白い花や赤いジャケットと素晴らしい色彩のハーモニーを奏で、画面にいっそうのストーリー性を与えてくれています。
光線は午後3時〜4時頃の自然光を利用しました。逆光が花びらに当たることで柔らかな光が透き通り、正面からはレフ板で光を補うことで顔の立体感をキープ。これにより、透明感のある肌色と瞳の輝き(アイキャッチ)を表現できました。ポージングでは、ハートマークを作ったり、花の枝にそっと手を添えたり、電話ボックスに斜めに寄りかかったりして、加藤恵ならではの日常的でちょっとお茶目な雰囲気を表現しようと試みました。この作品群の事前企画の段階から、「花畑の中の秘密基地」という感覚を強調したいと考えていました。そのため、レタッチでは主に色調を調整し、緑の彩度を少し下げることで白と赤のコントラストを際立たせ、全体的に爽やかで透明感のある二次元撮影の路線に仕上げました。ロケ撮影は天気が本当に重要ですね。当日は幸いにも晴天で風もなく、お花の状態も最高だったからこそ、これほど満足のいく仕上がりになりました。加藤恵をコスプレするたびに毎回異なる気づきがありますが、今回は彼女の自然体でリラックスした一面を捉えることに特に注力しました。「すぐ隣にいる」かのような親近感を皆さんに届けることができれば嬉しいです。