今回のテーマに早速入ります。夏本番を迎え、プールサイドでの撮影プランを決行しました。機材にはCanon 5D Mark IVとタムロン SP 35mm F/1.4を採用。十分な光量がある屋外環境で抜群の描写力を発揮してくれました。35mmという画角は全身と半身の両方の構図をバランスよくカバーでき、大口径の美しいボケ味が背景のグリーンや水面を滑らかにぼかして被写体を際立たせます。ロケーションには緑と石壁に囲まれた屋外プールを選びました。光は潤沢だったものの、正午のトップライトによる顔の影を防ぐため、カメラマンさんのレフ板ワークが大いに活躍しました。
スタイリングでは酒匂のトレードマークであるツインテールと赤のアクセントを忠実に再現。ピンクのフリル付き夏の水着に白い透明感あるチュールを羽織り、麦わら帽子をコーディネートしました。小道具にはピンクのドーナツ浮き輪やグリーンのフロートを用意。ポージングと連動した表情のキープには集中力を要し、特に1枚目の水飛沫を上げるキックのカットでは、水しぶきが舞い散る決定的な瞬間を逃さないシャッタースピードの計算が不可欠でした。その後はプールサイドに腰掛けた横姿、振り返り、両手で髪を優しく引く仕草など、ナチュラルな愛らしさを追求。写真5は特にお気に入りの1枚で、35mmのパースペクティブを活かした流麗な脚長ラインとバランスの取れた日の丸構図が、甘美な魅力と程よいセクシーさを完璧に両立させています。
プールを見下ろすハイアングルの俯瞰など、多彩な構図を試行錯誤しながら進行。過酷な日差しの中での撮影でしたが、カメラのモニターに映る完成カットの美しさはすべての苦労を吹き飛ばしてくれました。光と影の繊細な階調がアニメ風写真セットとしてのクオリティを押し上げ、不要な背景の写り込みをレンズワークで見事に整理。『アズールレーン』酒匂の眩しい魅力を現実のプールサイドに呼び覚ました、夏らしさあふれる充実の少女写真記録となりました。