ゼンレスゾーンゼロの橘福福の屋外撮影を終えた途端、足に蚊の刺され痕が一気に10箇所以上もできてしまいました。虎は蚊に勝てるのかという疑問に対して、残念ながら実測結果は「虎の方が一方的に刺されるだけ」でした。大きな耳や長い尻尾があっても、食いしん坊な羽虫たちを完全に防ぐことはできません。
今回の橘福福の衣装は細部までこだわりが満載で、ヘッドドレスとウィッグだけでもかなりの手間がかかっています。虎耳は黒の外枠と白の内側という王道の配色で、根元の毛並みも非常にリアル。装着した瞬間に獣耳娘の魂が宿ります。鮮やかな黄色のロングヘアは、ぱっつん前髪とメリハリのあるレイヤーカットが施され、髪の間には黒褐色の虎柄メッシュが入っています。グリーンのカラコンと相まって、キャラクターの生き生きとした野性味ある雰囲気が見事に再現されています。
全体のコーディネートは黒・黄・グレーの3色がベース。アウターは黒のパイピングと白のラインが施されたショート丈の鮮やかな黄色いライダースジャケットで、肩や腕の外側にはメカ感のある黒いアーマーが装着されています。これらのパーツにより、単に可愛いだけでなく、ハードコアな戦闘感も漂わせています。インナーにはジャストサイズのグレーのシャツを合わせ、襟元もすっきり。胸元に提げた木製ネームプレートなど、ディテールの再現度もバッチリです。
ロケーションには、竹林と石段のある屋外の中庭をセレクト。竹の葉を通して差し込む木漏れ日は、スタジオ撮影の照明よりもずっと透明感があります。石のベンチに胡坐をかいて座った写真は、服の前面にある虎頭のバックルや身分証のディテールが綺麗に映えました。そして何と言っても後ろの超巨大なモフモフ尻尾。黄・白・黒の3段グラデーションで毛量もたっぷりあり、動くたびに軽やかに揺れ、ポーズ全体と合わさってキャラクターの生命力をしっかりと引き出してくれました。
小道具に関しては、持っている黄色いメカ風ガンも質感が高く、銃身のメカニカルなデザインが衣装のアーマースタイルと見事に呼応しています。3枚目の片足立ちで銃を構えるポーズは、背中の尻尾が大きくて重心を少し前に傾けないとバランスが取れず、実はかなりの体幹勝負でした。プロップガンは握り心地が良く、全体の立ち姿をよりシャープに見せてくれます。
メイクはナチュラルなオレンジ系アイシャドウに血色感のあるリップを合わせ、屋外の自然光の下でとても元気な印象に仕上がりました。黒ベースのスポーティなショートパンツと太ももの黒ストラップが脚のラインを引き立て、視覚的なバランスも抜群。足元の青底×黄パイピングのスニーカーがカジュアルでスポーティなアクセントになり、キャラクターの元気いっぱいな設定にぴったりです。
ただ、屋外撮影の一番の悩みどころはやはり虫刺されでした。竹林の石段の周りには小さな羽虫がびっしり。良いアングルを探すために肌を露出した部分が格好の標的となり、虫除けスプレーを大量に使っても防ぎきれませんでした。今は猛烈に虫刺されを掻いているところですが、それでもこのスタイルを本物の自然環境に置き、野性的でありながらお茶目な世界観を表現できたのは、スタジオ撮影以上に自由と生き生きとした躍動感がありました。衣装のセットからヘアメイク、小道具の配置に至るまで、細部までこだわり抜いた撮影になりました。