今回は『ブルーアーカイブ』のハイランド双子に挑戦しました。私が橘ヒカリを担当し、相方の玉米粒が橘ノゾミを演じ、カメラマンは凶杜下山さんです。ロケ地はプールが併設された屋外パークを選定。真夏の屋外撮影は体力を激しく消耗しますが、このメロン味の元気っ子テーマを形にするためなら、どんな苦労も惜しくありません。
衣装面では、透け感のある白のシアー長袖アウターに白のチューブトップを合わせ、ボトムスには切りっぱなしのブルーデニムショートパンツと白のオーバーニーソックスをチョイスしました。グリーンのロングウィッグに尖ったエルフ耳を装着し、頭頂部のヘイロー(光輪)と背中の黒い矢印型の尻尾もしっかりと固定。夏らしく爽やかで涼しげなビジュアルに仕上げましたが、重ね着パーツが多いため常に衣装の乱れをチェックする必要がありました。
お昼時にはちょっとしたトラブルも。デリバリーで注文したピザが届いた際、箱ごと激しく押し潰されて変形しており、配達員の対応もかなり不誠実でした。その時はさすがに腹が立ちましたが、空腹で言い争う体力すら残っていなかったため、まずは食事を優先することに。気を取り直して頼んだメロンフラッペの爽やかな甘みと冷たさが、真夏の熱気とささくれ立った心を一瞬で癒してくれ、お腹を満たしてエネルギーを補充した上で午後の撮影を再開しました。
撮影は主にプールサイドとハンモックのエリアで進めました。プールの縁に腰掛けるカットでは、白ストッキングと脚のラインを美しく見せるために多彩な座りポーズを試行し、手足を無理なく伸ばしつつ、麦わら帽子を小道具として添えることで画面の奥行きを演出。ハンモックに身を預けたり横たわったりするカットでは脱力感を重視し、日差しは眩しかったものの、網目を通して落ちる木漏れ日の陰影が白ストッキングとデニムの清潔感あふれる色彩を綺麗に際立たせてくれました。
双子キャラを演じる上で、玉米粒との呼吸合わせは何より大切でした。個別のピンショットが中心だったものの、撮影の合間にはポーズや表情のニュアンスを念入りにすり合わせ、双子特有の親密な絆を再現できるよう努めました。小道具のメンテナンスも手がかかり、エルフ耳の密着具合や、動くたびにズレやすいヘイローや尻尾の位置をテイクごとに細かく確認し直しました。
屋外でのコスプレ撮影では、ヘアメイクだけでなく太陽光の角度への配慮が欠かせません。午後の日差しは光線が硬くなりやすいため、カメラマンさんの的確な誘導のもと、サイド逆光を巧みに利用してウィッグの毛先や身体の輪郭をふんわりと浮かび上がらせました。作り込んだポージングに偏りすぎず、自然な呼吸の中でキャラクターらしさが零れ落ちる瞬間を丁寧に切り取ってもらいました。
写真のトーンは爽やかで明るい空気感を基調とし、レタッチにおいても夏の陽光が持つ透明感を大切に残しています。夏の屋外ロケに挑むレイヤーの皆様にとって、紫外線対策とこまめな水分補給は生命線です。今回口にしたメロンフラッペのような冷たいスイーツは、熱中症予防と体力回復に絶大な効果を発揮してくれます。過酷なロケではありましたが、透き通るような美しい仕上がりを目にした瞬間、流した汗のすべてが最高のご褒美へと変わりました。