今回の撮影企画はずっと前から温めていたもので、テーマは「休み時間の教室での運動」。爽やかで気取らない学園の空気感を表現したいと考えました。コーディネートにはネイビーと鮮やかなイエローが目を引くスポーツスタイルのセットアップを選び、白ホリゾントのスタジオ背景の中で高いコントラストが抜群の存在感を放ちます。生地はやや光沢感のあるスポーティーな素材で、ライティングによって繊細な質感が引き立ちます。画面の要素を豊かにし、二次元撮影ならではのビジュアルを強調するため、オーバーニー丈の白ストッキングを合わせました。余計な装飾を削ぎ落とし、純粋な活力と軽やかさを前面に押し出したスタイリングです。
撮影セットは至ってシンプルで、学校の教室にあるようなスチール脚の木製学習机を一つ置いただけです。スポーツと休み時間の教室というテーマに合わせ、ポージングの構成にはたくさんの工夫を凝らしました。最初のポーズは机の上に腰掛けて脚を組み、後ろ手でポニーテールに触れる仕草で、走り終えて教室に戻り一息ついている瞬間をイメージしました。続いてカメラに背を向け、両手を机について振り返るポーズでは、背中のラインと脚のすらりとした伸びやかさを美しく見せました。最後は横向きに座って片脚を上げ、片手で空を指差すような所作で、お茶目な躍動感をプラスしました。学習机の上でのポージングは体幹のキープが意外と大変で、体のバランスを保ちながら自然な表情を作るのに神経を使いました。
今回のカメラマンさんはソニーA7M4に35-100のレンズを組み合わせて撮影してくれました。A7M4のAF性能と色再現は本当に素晴らしく、特に肌の質感が極めて自然に描写されます。スタジオ撮影において35から100の焦点距離は非常に扱いやすく、空気感を含めた全身カットから素早く寄って動きのディテールを切り取るまで柔軟に対応できました。ライティング面では爽やかなテーマに合わせ、大型のソフトボックスを用いて均一に光を回し、きつい影を排すことで、撮って出しの段階で非常に透明感のある写真が得られました。肌のハイライトも滑らかにグラデーションを描き、テカリのない清潔感のある仕上がりになっています。
撮影全体を通してとても心地よい挑戦となりました。純白の背景に鮮やかなジャージ、白ストッキングと学習机というシンプルな構成ながら、画面全体がとてもクリーンにまとまっています。ポーズの切り替えも作為的にならず、流れるように自然体で動くことを心がけました。レタッチでは透明感と明るい色彩の抜け感を意識し、ジャージのほのかな光沢感を大切に残しました。複雑な設定や重たいメイクに頼らず、最もストレートでピュアなスポーツの空気感を記録したかったのです。シャッターが切られるたびに、あの休み時間の10分間ならではの解放感とエネルギーが伝わってくるような、当初思い描いていた通りの日本風写真になりました。この写真から、吹き抜ける風のような爽やかさを感じていただけたら嬉しいです。