このケリュドラの衣装はディテールが本当に多く、特に青と白が織りなす幾何学的な切り替えデザインや金属製の装飾は、身にまとうとかなりの重量感があります。今回の撮影は実はかなり突発的な思いつきで、本来ならキャラクター設定によりマッチしたフォーマルなロケーションを探したかったのですが、時間の都合上、最終的には白を基調とした欧米風の室内スタジオを選びました。ですが意外なことに、この純白の大理石の柱や彫刻が施された鏡のフレームといったクラシカルな空気感が、キャラクターの寒色系な青白の配色と見事にマッチし、かえって俗世を離れたような静寂さを醸し出してくれることに気づきました。ソニーA7R5と24-70mm的位置のレンズの組み合わせにより、衣装のレザーの光沢や金属の反射が非常にリアルに再現され、レタッチでわずかに寒色寄りのトーンに調整したことで、画面全体が彼女ならではの優雅でありながらもどこか突き放したような特質に完璧に寄り添う仕上がりになりました。
ヘアスタイルやメイクでは、アイシャドウや毛先のグラデーションなど、ブルーのディテールを連動させることを意識し、視線がより中央に集中するように工夫しました。小道具を使った「駒を打つ」仕草は、君主が盤面を支配する佇まいをシミュレートしています。横構図ではありますが、柱や鏡の面が作り出すリーディングラインによって、画面の奥行きが引き立っています。カメラマンさんのスナップのテンポが素晴らしく、ただ大口径による背景ボケを追求するのではない、周囲の環境と衣装のテクスチャのつながりを大切に残してくれたおかげで、素晴らしいコスプレ撮影となりました。この横構図の作品セットは、実はパソコンの壁紙に最適で、大きなサイズで見ると細部のこだわりがよりいっそう引き立ち、上級コスプレイヤーとしての熱意が伝わる仕上がりになっています。