深夜の街角、ケープ姿のガードレール越えチャレンジ - 1 枚目
深夜の街角、ケープ姿のガードレール越えチャレンジ - 2 枚目

深夜にこの重装備をまとったまま道路の防護柵を跨ごうとしたのは、間違いなく今年一番の愚行でした。理由は単純で、夜景スナップの撮影を終えて反対側でタクシーを拾おうとしたものの、横断歩道は200メートル先。目の前の白い金属製フェンスを見て、つい魔が差して跨ぎ越そうとしてしまったのです。そして片足を乗せた瞬間、悲劇の幕が上がりました。羽織っていた茶色いケープの裾が広がりすぎて隙間にガッツリ挟まり、柵に跨がったまま前にも後ろにも進めない奇妙な格好で固まってしまいました。

その時、背後から「やめてくれぇぇ!」という悲痛な叫びが響きました。聞き慣れたカメラマンの師匠が、魂を削りながら叫ぶ声でした。私だってこんなことになりたくないのに、服は引っかかり、足は宙に浮き、白ブーツのツルツルした靴底は滑らかな金属柵の上で滑るばかり。肩からこぼれた青髪スタイルの三つ編みが夜風に激しく乱れ飛びます。重心を保とうと両手で必死に柵を掴み、遠ざかる車の列を眺めながら、「頼むから誰も通りかからないで」と心の中で念じ続けました。

この装い自体がファンタジー色全開な上、夜の薄暗い街灯が落とす長い影のせいで、遠目にはまるで柵に突き刺さった巨大なぬいぐるみ。師匠の絶叫も虚しく、自力では降りられません。柵の隙間からこの不運な布地を引っ張り出すため、引っ張ったりねじったり格闘の末、勢い余って前方に突っ込み、危うく顔面からアスファルトに転がり落ちるところでした。白いブーツは路肩の埃で真っ黒です。

念のために言っておくと、これは特定の作品のコスプレではありません。青いウィッグにケモ耳、ケープを私服として勝手に合わせただけの気まぐれコーデです。キャラ設定は皆無で深夜のテンションによる暴走なので、OOCはお許しください。この手痛い教訓から、着こなしに関する貴重な学びを得ました。ロング丈のケープコーデや厚手のコートを着ている時は、派手に足を上げて障害物を跨ぐようなアクションは厳禁です。服の構造上、関節の可動域が制限される上に、突起物に引っかかるリスクが跳ね上がります。

また、ロングウィッグは夜間の暗がりでは保護色になり、レフ板や強力な光源がなければ髪筋が見えず、ただの黒い塊にしか映りません。そして柵に乗る際、靴底のグリップ力は命綱ですが、履いていたブーツは平底で滑り止めもなく、全く踏ん張りが利きませんでした。バタつくたびに頭のケモ耳が激しく揺れ、車が行き交う車道に落として拾いに行く羽目になるのではと冷や汗が止まりませんでした。通りすがりのデリバリー配達員からは完全に地球外生命体を見るような目で見られ、その場から消えてしまいたいほどの社会的死の現場を味わいました。

師匠の脱力した叫びも無理はありません。当時の私の体勢はあまりにも無様でした。街灯の光を浴びて反射するケープの白い縁取りが無駄に目立ち、柵と格闘しながらもがく姿は喜劇そのもの。ようやく脱出できた後、師匠の顔を見る勇気もなく、気まずさMAXで服を整え、何事もなかったかのように反対側のビルの影へ足早に退避しました。カッコつけるには代償が伴い、日常離れした服を着ている時の無理なアクションはすべてコントになるという教訓です。次の撮影では、おとなしくスニーカーとショート丈のアウターを着て、絶対に墓穴を掘らないようにします。