ローレンティナさんの誕生日にかこつけて、しばらく温めていたアビサルハンターの集合写真のレタッチが完了し、ようやく公開となりました。
企画から完成までの期間はかなり長く、人数が多いため全員のスケジュールを合わせるのも一苦労で、プロップ(小道具)も非常にハードコアでした。巨大な丸鋸刃、大鎌、杖、さらには数々の長柄武器など、撮影の難しさは言うまでもなく、これらの装備を海辺のロケ地まで運ぶだけで全員の体力を大半消費してしまいました。
撮影当日の天気も少し意地悪で、日中は日差しが強烈で海水や岩の反射が激しく、白飛びを防ぐために丸石が敷き詰められた岸辺を上り下りしてアングルを探しました。丸い石を踏みしめる足の裏は本当に激痛でした。今回表現したかったメインテーマは「血脈で繋がれた」チーム感与凝集力であり、ゲームの世界観であれ現実であれ、カメラの前で育まれた絆を捉えることが最大の目的でした。ブラック、ホワイト、ブルーを基調とした衣装に映える鮮やかなレッドのアクセントを効かせ、青空と白雲、そして深い群青の海原に挟まれることで、色彩のコントラストが格別に美しく映えました。
夕暮れ時の深みのあるブルーアワーが訪れ海全体が暗転すると、本日のハイライトである白のロングキャンドル与レトロなランタン(提灯)の点火タイムです。海風が吹き荒れる中での着火は至難の業で、ライターを近づけた瞬間に吹き消され、全員で身を寄せ合って風よけを作りました。しかし、その微かな光のもとで全員が一つに固まった瞬間、ファインダー越しに見える光景は神秘的で粛穆(しゅくぼく)なアトモスフェアに溢れ、最高の空気を醸し出していました。
衣装、メイク、プロップの細部も可能な限り公式設定へ寄せており、例えば丸鋸の目盛りや文字もすべて手作業で細かく描きました。とんがり帽子、ピン留め装飾、仮面やショルダーストラップのデザインに至るまで、何度も比較検証を重ねました。ウィッグの質感も極めて重要で、特に銀白のロングヘア与ブルーの髪が夜の微かな燭台の光に照らされることで、リアルなほつれ感が浮かび上がり、まるで戦闘を経たかのような凄みを醸し出してくれました。
ローレンティナさんの生誕をお祝いするだけでなく、この写真は私たちが積み重ねてきた努力の集大成でもあります。普段オフラインで集まるのが難しい仲間たちが、海風与波音を感じるロケーションで精巧な衣装を身に纏い、記念の集合写真を残せたことは、何物にも代えがたい癒やしの時間となりました。
複雑な撮影スタジオのセットを排し、荒々しく手つかずの海岸ロケーションで臨んだことで、作品に本物の叙事詩的(エピック)なスケール感が加わりました。レタッチの過程でオリジナルの光影を残すべきか葛藤しましたが、最終的には寒暖のバランスを微調整するにとどめ、夜の燭台が放つほの暗い質感を活かすことで、「ハンター」特有の佇まいを忠実に表現しました。
カメラマンの瞬発力も素晴らしく、提灯を手にして先導する姿や鋸刃を構えて一列に並ぶ姿など、チームの相互作用(インタラクション)を逃さず捉えてくれました。これらはキャラの個性を完璧に再現し、部隊としての圧巻の戦闘能力を物語っています。長年コスプレを続けてきて感じるのは、再現において最も困難なのは衣装の素材感やプロップの精巧さではなく、志を同じくする仲間与共にキャラクターの魂を表現する瞬間だということです。この夜間撮影の熱量が、皆様に届くことを願っています。