今回の司書レーベル コスプレ作品は、企画から完成に至るまでセットの設営に最もこだわりました。キャラクターが司書という職業設定であるため、小道具の質感が極めて重要でした。サイズや厚みの異なるハードカバー本や「VOGUE」などの雑誌を多数集め、表紙の色や高さに合わせて丁寧にバランスを取りながら積み上げました。スタジオのライティングはポートレートに合わせて設計し、グレーの無地バックを使うことで黒いトップスのシャドウ部のディテールを最大限に残しつつ、紫のメッシュ髪がスタジオ照明の下でクールな反射光を放つようにしました。グレーのうさぎのぬいぐるみとブラウンのレザーバッグは、黒の面積が多すぎることによる重苦しさを和らげ、空間に日常の生活感を添えるために配置しました。
スタイリング面では、ロングウェーブヘアに前髪の紫のメッシュを合わせ、頭頂部のアホ毛は何度も手入れを繰り返してようやく綺麗に立たせることができました。丸メガネに赤リップを合わせることで、知的でありながらどこか反逆的なクールさが自然と引き立ちます。衣装にはオフショルダーの黒いトップスを選び、深紫色のボトムスと足元には白いファー付きの黒い靴を合わせることで、レーベルならではの気だるげなおうちポートレートの雰囲気を完璧に表現しました。
撮影時、1枚目のポーズは特に力の入れ方が難しく、脚のラインと美しい首筋・デコルテを最大限に引き出すため、カメラマンがアングルを何度も微調整してくれました。私も重心を何度も修正しながら、彼女特有の高慢かつ集中した気品を表現するために、視線でレンズを射抜くような眼差しを意識しました。3枚目のシチュエーションは司書の日常を再現したもので、俯いて本を読む姿は首や肩の自然な脱力が求められ、本を持つ手の角度も絶妙に保つ必要がありました。厚みのある重いハードカバー本を持ち続けるのは手首の持久力がシビアに試され、少し長く俯いていると首が凝ってしまうため、合間のストレッチでほぐしながら撮影を続けました。
レタッチでは、肌の透明感と長い脚の光と影のラインを中心に調整し、写真のリアルな質感を損なわずにキャラクター本来のビジュアル設定に近づけました。この写真のために約2週間かけて小道具を準備し、苦労もありましたが表現のプロセスは非常に新鮮でした。知的でセクシー、そしてほんのり冷涼感のある司書の佇まいを表現でき、ポージングや感情のコントロールが試されるとても充実した撮影体験となりました。キャラクターの表現として、大きな丸メガネの位置が光を遮らないよう細心の注意を払いました。