初春に撮影したレムの水着写真がようやくまとまりました。ずっと理想的な光のコンディションを待っていたのですが、暖かくなり始めたばかりの季節を選んで海辺のカットを撮影したところ、寒すぎず暑すぎず、まさにぴったりの気温でした。今回の衣装選びでは、あえてこの青白ボーダーのマリン風ショート丈セットアップをセレクト。黄色いリボンタイと赤いメリージェーンシューズを合わせることで、全体の色彩の彩度はかなり高めですが、ソニー a7c II 撮って出し(内蔵フィルター)のおかげで、差し込む光がとても透明感のある仕上がりになりました。
撮影前には、ピンクの十字ヘアピンの位置や、あの青と白の浮き輪など、かなり細かなディテールまで準備を重ねました。空気を入れるタイプの小道具は持ち運びが面倒だと思われがちですが、海辺においては間違いなく最高のアクセント(点睛之筆)になります。座っている時は椅子代わりになり、立ち上がれば構図全体のビジュアルの核を担ってくれます。ナチュラルな空気感を切り取るため、あえてガチガチのカメラアングルは決めず、海辺の砂浜の傾斜に沿って自然に歩き回りながら撮影を進めました。撮影プロセス全体を通して、ソニー a7c IIのリアルタイム瞳AFが本当に優秀で、ピンボケの心配がほとんどなく、撮って出しの時点で肌のトーンが非常にリアルに表現されていました。
ラフで気取らないニュアンスを出したかったので、今回のポージングは作り込んだポーズをできるだけ避けました。浮き輪の上に腰掛けて両膝を抱えたり、立ち上がってお茶目にスカートの裾を持ち上げたりと、すべてその場の流れに身を任せて動きました。風が吹くたびに海辺の雲の層が光を優しく和らげてくれたため、強い硬い影が出ず、仕上がった写真の五官の輪郭もとてもソフトに映し出されています。赤いシューズと白ソックスの組み合わせは海辺のロケーションで一際映え、絶妙なコントラストを生み出しています。
シリーズ全体のコンセプトは「爽やかかつ日常的」であり、余計な飾り立ては一切していません。何と言っても海辺の景色はそれ自体が広大ですし、今回の水着のスタイルがセーラー要素を纏っていることもあり、青と白の配色が空の色と見事に融け合延(融合)していました。風が少し強かったのですが、それがかえってふんわりとしたなびき感をプラスしてくれました。撮影当日は実は肌寒かったのですが、海風が心地よく、完成した写真のクオリティを見た瞬間、すべての苦労が報われたと感じました。