【鈴鹿御前コスプレ】麓海の王たる力を再現、最愛の推し英雄 - 1 枚目
【鈴鹿御前コスプレ】麓海の王たる力を再現、最愛の推し英雄 - 2 枚目
【鈴鹿御前コスプレ】麓海の王たる力を再現、最愛の推し英雄 - 3 枚目
【鈴鹿御前コスプレ】麓海の王たる力を再現、最愛の推し英雄 - 4 枚目

かつて鈴鹿御前の懐に守られたあの胸打つ瞬間こそ、最愛の推しである彼女の鈴鹿御前コスプレを自ら手がけ、最高の写真を撮ろうと決意した大きな原点でした。ちょうど『陰陽師』10周年の節目でもあり、自分自身に納得のいく作品を遺したいという強い思いがありました。衣装や小道具の準備期間は非常に長いものでした。生地選びから装飾品のオーダーメイドに至るまで、威厳とたおやかさを併せ持つ和風の美を再現するため、落ち感の美しい真紅の袴と白のトップスを厳選しました。赤と白の鮮烈なコントラストはライティングと生地の質感がシビアに問われます。頭上の鹿角冠は完全ハンドメイドの特注品でかなりの重量があり、傾かないようウィッグの内側に無数のヘアピンを仕込んで固定しました。

撮影当日、カメラマンさんが朱塗りの壁が連なる回廊と金泥で描かれた鶴の屏風という、趣深い和風のセットを用意してくれました。こうした背景は光を吸いやすいのですが、メインライト1灯と控えめな環境光を絶妙に操り、被写体の立体感を極限まで引き出してくれました。手にした木製の太刀も専用に誂えたモデルで、刃を正面に構えるアップのカットでは、カメラを見据えた瞬間に麓海の王たる覇気と二次元特有の神秘的な気迫が宿るよう、納得がいくまで角度を調整しました。また、長い尻尾の扱いには本当に苦労しました。歩く際に足を取られやすく、ポージング時も美しい角度を保つ必要があります。しかし、こうした細部にこそキャラクターの魂が宿るのだと実感します。コスプレ撮影では多彩な構図を試み、眼差しと胸元の注連縄が醸し出す歴戦の気迫を捉えたバストアップから、裾の翻りと鹿角の威厳が際立つフルショットまで幅広く撮影しました。

実際のところ、今回の造形で最も神経を使ったのは頭部の細部でした。黒い冠帽と金の鹿角フレームは、首を少し動かすだけでも髪の流れが乱れかねないため、終始慎重な所作が求められました。躍動感のあるカットを狙う際は、撮影中の意思疎通が何より重要になります。事前のイメージ作りにおいて、彼女を「冷徹な決断力と万物を包み込む慈愛を併せ持つ領主」と位置づけ、眼差しの作り込みにも心血を注ぎました。静止しているときでさえ、わずかに視線を上げた自信に満ちた眼光を模索し続けました。バストアップの特写では腕を胸の前でしっかりと構え、守りと威厳が交錯する凛とした佇まいを構図に落とし込みました。全身のカットでは背筋をしっかりと伸ばし、重厚な注連縄の帯とともに赤と黒の戦闘装束のシルエットを美しく際立たせました。袴のドレープや胸元の赤紐の落ち感など、キャラクター本来の輝きに近づけるよう細部を支えてくれた友人たちにも深く感謝しています。皆さんにお届けする写真はどれも丹念に磨き上げたもので、1コマごとにキャラクターへの解釈が刻まれています。最愛の推しとして悔いのない撮影になりました。普段のように身軽で快適な衣装ではありませんが、重厚な装備を纏って朱色の壁の前に立った瞬間、自らの内に特別な力が満ちてくるのを感じました。