今回の撮影は成都・漫花庄園の桜の木の下で行い、ソニーA7M4にSIGMA 85mm F1.4を組み合わせて撮影しました。ボディ側のクリエイティブルックはSH(ハイライト-5、シャドウ+3、コントラスト+4、彩度+3、シャープネス+1、シャープネスレンジ4、明瞭度1)を選択し、とても快適に撮影できました。いくつか撮影のポイントをシェアします。
まず触れておきたいのは、桜シーズンの成都は本当に大混雑で、週末も平日も人でいっぱいだったことです。すっきりとした画面を撮るため、できる限り高い場所へ移動し、階段や石橋を活かして構図を組み、後処理で背景の通行人を消去したり、わずかに歪み補正を行ったりしました。
衣装は紫のシャツに黒のサロペットスカートを選びました。最大のポイントは黒ストッキングと厚底レザーシューズの組み合わせで、カメラ越しに脚のラインをスラリと長く見せてくれます。片足キックのポーズや階段に立つ姿勢では、重心を何度も調整しつつ、表情や動きをリラックスさせることで、最も美しい脚のラインを自然に切り取ることができました。小道具として用意した黒い傘は重厚感があり、桜の木の下で傘を回したりしゃがんだりすることで、一気にエモーショナルな世界観が高まりました。眼帯や包帯のディテールもこのスタイリングの魂であり、写真全体に強いストーリー性を与えてくれます。
レタッチではシャドウと彩度をわずかに持ち上げ、桜の透明感を引き立てました。顔元の赤いリップメイクと深みのある青いカラコンが相まって、春らしいロマンチックさの中に特別な個性が光るビジュアルを見事に演出できました。撮影自体は体力を要したものの、仕上がりの写真は非常に納得のいくものとなりました。