今回の広州CICFでのロスモンティスのコスプレは、事前の衣装の型紙作りから会場での撮影本番に至るまで、約1か月をかけて磨き上げました。スタイリングの核心は、白いレースの持つ柔らかさと黒いビスチェの鋭い存在感をいかに調和させるかにありました。頭部の巨大な獣耳とサイドにあしらった銀白色の透かし彫り枝パーツは最も制作に時間を費やした部分で、会場で一日中過ごしても型崩れしないよう内側に頑丈な骨組みを仕込み、大量のヘアピンを使ってウィッグと髪飾りを頭部にしっかりと固定しました。メイク面では、どこか物憂げでありながら危険な色香を漂わせる佇まいを再現するため、あえてグリーンのカラコンを選び、目元に赤みのあるアイシャドウを広めにぼかしました。抜けるように白いベースメイクと合わさり、自分でも大満足の仕上がりになりました。
小道具に関しては、白いリボンで束ねた白薔薇の花束に加え、血糊を塗ったプロップの包丁も用意しました。この包丁は会場で大好評で、多くのカメラマンさんから「片手に花束、もう片手に包丁を構えてほしい」とリクエストをいただきました。7枚目の写真がまさにその瞬間で、息をのむような視覚的インパクトを放っています。当時の広州はまだ厳しい暑さが残っており、何層にも重なったレースの長袖はかなり蒸し暑かったですが、カメラの前に立ってシャッター音を聞いた瞬間、一気に役に入り込むことができました。キャラクターの世界観に寄り添うため、今回は2種類のスタイリングを用意しました。1つは巨大なもこもこの尻尾とオフショルダーレースをあしらったドレス、もう1つは3枚目と8枚目に写っているセーラー服スタイルです。セーラー服のコーデには肉球モチーフがあしらわれた白ストッキング仕様のオーバーニーソックスを合わせました。夕暮れ時の屋外で撮影したカットは、薄暗い光の中にチェキならではの独特な色転びが加わり、幻想的でエモーショナルな空気を醸し出してくれました。
会期中はチェキと一眼レフを手に会場内をたくさん歩き回りました。6枚目の写真で手に持っている分厚いフィルムの束は、現場でカメラマンの友人や同好の仲間たちと一緒にチェキで残した大切な記念です。撮影に来てくださる方が非常に多かったため、スムーズに撮影を進められるようアングルの調整をこちらからも提案しました。例えばチェキはバストアップの寄りに適しており、デジタル一眼レフは衣装の素材感や細部の質感を綺麗に残すのに向いています。9枚目は複数のカメラマンさんに囲まれて撮影していただいた現場のスナップです。8枚目のカフェで休憩している間も、持参したモバイルフォトプリンターでスマホの速報写真を印刷して見返し、ポーズや見せ方をさらに良くできるポイントがないか研究していました。全体として非常に充実した遠征となり、展示ホールの光影の中で輝くロスモンティスの姿を見られたことで、これまでの努力がすべて報われたと実感しています。