今回の『原神』のシトラリのスタイリングは、ウィッグのセットから衣装にあしらわれた幾何学模様、および金属アクセサリーにいたるまで、再現度を高めるためにかなりのこだわりを詰め込みました。CICFイベント当日はお天気に恵まれて陽光が素晴らしく、顔に当たる光と影が柔らかで透明感のある質感を作ってくれました。そのため撮影時は、肌をレタッチで平坦に補正しすぎるのではなく、このナチュラルな光のテクスチャーをそのまま活かしてほしいとカメラマンさんに特にお願いしました。
エリア内にあった切り株やペイントされた石のエレメントが、意外なほどキャラクターの持つ気質とマッチしてくれたおかげで、ポージングの際も自然とリラックスした状態を掴むことができました。木桩(切り株)に寄りかかっている数枚のカットは、実はポーズを調整したり休憩したりしている時のスナップなのですが、あえて作り込んだポーズよりもずっとナチュラルで心地よい仕上がりになりました。こうした厚底のレースアップサンダルを履いて会場を一日中歩き回るのは確かに体力的には挑戦でしたが、全体の視覚的な統一感を守るためなら、十分にその価値はあったと感じています。
ロケ撮影に出るたびに実感するのですが、美しい光と影、そして世界観に合ったシチュエーションは、コスプレ作品のクオリティと空気感を何倍にも引き上げてくれます。これこそが、私がコスプレ撮影における現場でのコミュニケーションを非常に重視している理由でもあります。こうした魅力的な二次元ファッションを表現するプロセスを、今回の共有を通じて皆さんに楽しんでいただければ嬉しいです。