今回挑戦したのは『ゼンレスゾーンゼロ』に登場する千夏の妄想エンジェル姿です。全体の配色はミントグリーンとピンクホワイトが基調になっていて、視覚的にとても爽やかです。ウィッグにはふんわりとしたカール処理を施し、両サイドのヘアピンや額の小さな髪飾りのディテールにいたるまで、できる限りキャラクターの特徴を再現しました。小道具に関しては、このピンクと白のコントラストが可愛い拡声器型のガンは手作業で改造したもので、ミント色のリボン装飾をプラスしました。手に持った時の感覚がとても軽く、ポージングの際も重心がブレる心配がありません。衣装のリボンタイ、白の半袖トップス、黒のプリーツスカートはレイヤー感がはっきりしており、レッグストラップとピンクのボーダーニーハイソックスに厚底スニーカーを合わせることで、立ち姿により力強さを出しています。
撮影会場には、黒い大型スピーカーやレトロなテレビが積み上げられたステージを選びました。こうしたインダストリアル(工業風)な環境が、キャラクターの持つ若々しく活発な印象と絶妙なギャップを生み出し、広範囲の黒バックがミント色の主体をひときわ引き立ててくれます。3枚目の銃を構えて立っているポーズが、彼女の持つ自信に満ちてどこかお茶目な気質に一番マッチしていると感じます。ウィッグや白い生地にライトが当たることで、質感がとてもリアルに表現されています。コスプレの魅力は、平面のキャラクターを温もりのある人間へと落とし込める点にあります。今回はメイクから小道具、現場での立ち位置にいたるまで、かなりのこだわりを持って調整しました。まるで「ミント子猫」のように可愛くもエッジの効いた、千夏ならではの甜酷(あまから)な魅力を皆さんに届けることができれば嬉しいです。