ビリビリワールド2024にて、『ブルーアーカイブ』の竜華キサキのスタイリングで参加しました。ここ数日たくさんのイベント写真をいただいていますが、カメラマンさんがスナップで捉えてくれたこの光と影の一枚は特に心に残っています。イベント特有のリアルな空気感が見事に切り取られたカットです。
まずは今回のヘアメイクについてお話しします。ウィッグはとても重要なポイントで、深紺のロングヘアにサイドの蝶の髪飾りを合わせました。この髪飾りは複数のショップで素材感を比較し、最終的にツヤ感のあるタイプを厳選したことで、会場のトップライトを浴びて美しいハイライトを生み出してくれました。衣装は黒のハイネックノースリーブインナーに、ダークグレーのピンストライプ柄ゆったりアウターを羽織るスタイル。このアウターはドレープ感が美しく、会場の金属製折りたたみ椅子に座る際、あえて肘のあたりまで軽くずらして羽織ることで、着膨れを防ぎつつライティングによるストライプ生地の立体感を引き出しました。
足元のスタイリングはこのコーディネートの大きな見せ場の一つです。黒ストッキングと黒のハイヒールパンプスの組み合わせが、下半身のラインをより長く美しく見せてくれます。特に触れておきたいのが現地のライティング設計です。カメラマンさんが真上にグリッド付きの大型ソフトボックスを設置してくれたおかげで、柔らかな拡散光が肌のトーンを均一に照らしてくれました。さらに圧巻だったのは、椅子の下の床近くに設置されたバー状のLEDフットライトです。下から足元やヒールに向けて照射された逆光の輪郭光が写真全体の質感を一気に引き上げ、ハイヒールと黒ストッキングの組み合わせを画面の中で抜群に際立たせてくれました。
撮影はビリビリワールド2024の3号館内で行いました。ご存じの通りBWの来場者数は非常に多く、背景には行き交う来場者や同じく奮闘するコスプレイヤーの皆さん、重機材を背負ったカメラマンたちの姿が写り込んでいます。アングル調整を待っている最中に人が通りかかった瞬間、カメラマンさんが椅子に座って遠くを見つめる私をとっさにスナップしてくれました。表情がとても自然で、作り込んだポーズ特有の硬さが一切ありません。
会場内は騒がしく背景も決して整理された状態ではありませんでしたが、こうしたイベントの日常に溶け込んだリアルさと生命感こそが即売会の最大の魅力です。キサキを表現するにあたり、彼女の持つ気品や威厳を常に意識し、椅子に腰掛けている間も優雅で落ち着いた佇まいを心掛けました。傍らの黒いハードケースは機材を入れた私物のツールボックスで、右奥には他の方のスーツケースや撮影機材も見えますが、そうした現場の要素が重なり合うことで、かえって物語性あふれる一枚に仕上がりました。
コスプレでイベントに参加する際、何よりの喜びは完璧にレタッチされた作品を作ること以上に、最もリアルで熱気に満ちた空間で、光と影の調和を通してその瞬間の鮮やかな記憶を残すことです。今回の準備と現地の照明演出の相乗効果にはとても満足しており、賑やかな会場内で的確に光を作りスナップしてくださったカメラマンさんに心から感謝しています。この写真を通して、現地の臨場感が少しでも皆さんに伝われば嬉しいです。