夜の外灘は風が非常に強く、環境光も複雑だったため、この『崩壊:スターレイル』合わせの仕上がりの質感を担保する上で、明暗の光比コントロールが最も重要なポイントとなりました。私たちはストロボ2灯とレフ板を駆使し、背景のネオンから被写体の輪郭を可能な限り際立たせる工夫を凝らしました。
今回登場したのは三月なのか、丹恒、騰荒、長夜月、さらに巡狩三月なのかという5人グループのフォトセットです。各自のスタイリングの系統も幅広く、全員かなりの装備を身につけていました。私自身は黒を基調としたドレスのバリエーションを担当。外灘の夜景の照明に合わせるため、黒ストッキングコスプレやレザー素材のアクセサリーはフラッシュの下で非常に引き立ちましたが、同時に反射が目立ちやすいため、撮影中は雑多な光の映り込みを避けるよう立ち位置の角度を何度も微調整する必要がありました。
メイクや造形にはかなりの時間を費やし、特にウィッグやヘッドドレスの固定には気を遣いました。強風でウィッグが崩れやすかったため、撮影の合間にはヘアスプレーやピンで手入れに追われました。丹恒や三月なのかの大型小道具も重量があり、これらを抱えて外灘沿いを歩き回るのは想像以上に体力を消耗しました。
フォーメーションや立ち位置の配置にも工夫を凝らしました。歩道の手すりや階段は構図のノイズになりやすいため、お互いに位置を前後にずらしながらキャラクター同士の掛け合いを演出しつつ、誰も背景の光に埋もれないよう配慮しました。撮影中も衣装やスカートのドレープを直したり、黒ストッキングやレッグストラップの位置を整え合ったりして、レンズの前で最高の状態を見せられるよう協力しました。
現場は通行人が多く、人が途切れるのを待ってシャッターを切る場面も多かったため撮影のペースはややゆっくりになりましたが、その分衣装のズレや見切れがないか細かくチェックする時間が取れました。レタッチでは主に肌の質感調整と外灘の複雑な背景の整理に注力し、リアルな夜景の空気感を残しつつ、キャラクターが立体的に浮き立つように仕上げました。
撮影が終わって機材を片付け、ウィッグや衣装を整理する間も、撮影中の楽しかった雑談や冗談がハードな夜間撮影の疲れを癒やしてくれました。今回の写真はこれまでの準備の集大成であり、納得のいく素敵な作品を残すことができました。