『鳴潮』の清宵を撮影するにあたり、「滄瀾の宴」をイメージした世界観づくりを軸に画面を構成しました。今回は全編を富士フイルム X-S20で撮影し、撮って出しの冷たいトーンが青と白の衣装に美しく調和。特に白い花樹を背景にした透明感あるクールブルーの階調は、孤高の剣仙のイメージに完璧に合致しました。幾重にも重なるシフォン素材や緻密な金属性装飾、刺繍が施された衣装は、動くたびに裾の流れを整えないと軽やかさが失われるため、細心の注意を払いました。短めのスカートに合わせた白ストッキングのラインを綺麗に見せるため、立ち位置や重心の置き方を念入りに研究しています。
ライトアップされた夜の白花樹が醸し出す幽玄で神秘的な雰囲気の中、風をはらんで舞い上がる薄絹の一瞬を狙って何度もシャッターを切りました。清宵らしい冷徹さと凛とした気品を表現すべく、目線使いや指先の繊細な仕草を追求。広い袖口から伸びる腕にはリボンをなびかせ、顎に手を添えたり前方に差し伸べたりして動きを演出しました。頭飾りが多いため、装飾の艶とフェイスラインが崩れないよう首の角度も細かく微調整。アイメイクには寒色系のシャドウを重ね、澄んだ瞳の鋭さを際立たせました。全身カットでは斜め45度の立ち姿が最も脚を長く見せ、巻物を手にしたポーズと相まって衣装の上質な重なりと緊張感が見事に調和。富士フイルム X-S20の優れた青の描写力により、大幅なレタッチを必要とせず幻想的なコスプレ作品を完成させることができました。