若葉睦のこの衣装に身を包んだことで、少し前から抱いていた『アークナイツ』と「Ave Mujica」のコラボに対する執念が完全に満たされました。広つばの黒い帽子にあしらわれた真珠と三日月、そしてトレードマークである白いロングヘアを合わせ、メイクの際は目元のグレーレッドのシャドウをあえて強調することで、彼女が持つあの超然としてどこか儚い(空灵)独特の気質に近づけました。袖口には半透明の黒いシフォン(黑纱)があしらわれ、何層にも重なった黒いスカートの裾の内側には青緑色のリボンと白いペチコートが隠されており、黒タイツのドット柄のディテールと相まって、視覚全体にゴシック様式特有の重厚感を持たせつつ、軽やかなレイヤー感も失っていません。撮影時はアンティークの額縁、クリスタルシャンデリア、黒革のハイバックチェアをお借りし、現実と夢の境界に位置するような「瞑想室」の空気感をあえて演出しました。額縁の中に佇むカットは、物理的な境界を打ち破り、キャラクターと環境の間にシュールな衝突(次元突破写真)を生み出しています。白い花を手にした指先の力加減や、光源を仰ぎ見る視線など、何度も微調整を繰り返しながら、若葉睦特有のあの内向的な静けさを表現しようと試みました。今回の写真セットは光と影、そして小道具のコントロールに対する要求がかなり高かったのですが、寒色系のフィルターと衣装の青緑のアクセントが絶妙に融合し、最終的にこの少しレトロな質感の画面に仕上がり、「目覚めたくない夢」というテーマにとてもマッチしてくれました。今こうして本編写真をシェアすることで、私自身の心の中にある『アークナイツ』コラボ版の若葉睦を再現できていれば幸いです。