今回のコスプレの舞台裏ショットは、予想以上にお気に入りのカットが多く、ライティングによって切り取られた明暗の境界線がレンズの中で非常にシャープに表現されています。今回は鏡を使ってレイヤー感を構築することに挑戦し、スルトならではの「距離感がありつつも冷たすぎない」特質を、鏡のフレームの屈折とウィッグのカラーコントラストを通してダイレクトに表現しました。ゴールドの鏡のフレームと寒色系の紫黒の衣装の組み合わせは、重厚感がありながらも画面が重苦しく見えないよう配慮しています。
セットの光源設定はあえて控えめにし、主光源で人物の輪郭をくっきりと浮き立たせ、シャドウ(暗部)には十分な神秘的なムードを残しました。これぞこだわりのダークな雰囲気のポートレートです。手鏡を持ったアップ(特写)のカットは、メイクやヘアスタイルのディテールを非常によく表現できており、アイメイクと赤髪の明度バランスも心地よい視覚範囲にコントロールされています。このような少し廃墟感やクラシカルな情緒を帯びたシチュエーションは、『アークナイツ』の「泡影蒼霆」の衣装デザインのトーンと驚くほどマッチしています。
撮影中、鏡と瞳の視線(フォーカス)を正確に合わせるために、腕や頭の角度を何度も微調整しました。体幹(コア)のコントロール力が試されましたが、仕上がった写真の空間的な広がりを見ると、それだけの価値は十二分にありました。今回は、素晴らしいスナップを撮ってくださった包子先生に心から感謝します。舞台裏のリラックスした空気感を、まるで映画のワンシーンのように定格してくれたことは、本当に貴重な経験の積み重ねとなりました。