エクスカリバーの光と影の表現にはかなりの時間を費やしました。暗がりに佇み、刀身から溢れ出る光が醸し出す威圧感を捉えることが今回の狙いでした。特注の鎧を着用するのはまさに体力勝負で、特にガントレットの関節部分は可動域が非常に狭く、長剣を握り続けるために常に腕の筋肉を緊張させて姿勢を安定させました。暗いロケーションの中、剣自体が放つ温かな金色の光をメイン光源として利用し、冷ややかな銀色の金属と深い青の衣装を照らし出すことで、純黒の背景との強烈なコントラストを生み出しました。このライティングは露出合わせが極めて難しく、少しのズレで顔の陰影が崩れてしまうため、凛とした緊張感を再現すべく撮影中は常に表情筋をコントロールしました。レタッチでは過度な加工を避け、金属本来の重厚な質感を残しながら刀身の光の広がりを丁寧に調整しました。キャラクターを再現する以上、ネットで定番の「士郎、エクスカリバーを喰らえ」という小ネタを交えて楽しむのもお約束です。暗闇の中で武器を掲げた瞬間、神経が研ぎ澄まされるような感覚に包まれました。硬質な光だからこそ、あえて顎先をフレームアウトさせた構図がよりミステリアスな気品を引き立ててくれます。鎧は重かったものの、発光する刃のハイライトが瞳に映り込んだ瞬間を目にした時、すべての苦労が報われたと実感しました。