タイトルで少し釣り(クリックベイト)を仕掛けてしまいましたが、これは冗談ではなく大真面目に取り組んだコスプレ撮影の作品であり、本物の『ファイナルファンタジーVII』や『ファイナルファンタジーVII リメイク』のゲームデータぶっこ抜き画像ではありません(笑)。今回の撮影場所には、大きなガラス窓のある屋内を選びました。窓の外の生き生きとした緑がガラス越しに差し込み、ライティングとレタッチでの色調整(調色)が組み合わさることで、このような仄暗い寒色系のグリーントーンが完成しました。これが、私の中にあった少し神秘的なシチュエーションの空気感に完璧にマッチしてくれたのです。
このキャラクターを表現するため、今回は衣装、メイク、小道具(服化道)のすべてにかなりのこだわりを詰め込みました。このスタイリングにおいて最もコアとなる視覚的フォーカスは、肩部分の白いアーマー(肩装甲)です。ずっしりとした重量感と金属特有の光沢の質感を再現するため、クオリティにこだわってオーダーメイドしたハイレゾな肩甲を用意しました。ご覧の通り、アーマーのフチにあるリベット(鋲)や接合部のディテールまで非常に緻密に処理されています。着用する際は、肩の曲線にぴったり沿わせる必要があり、レンズの前で野暮ったく見えないよう何度も位置を微調整しました。インナーの黒いトップスは、襟元が深くV字にカットされたデザインで、胸元のクロスストラップがアクセントになっています。素材にはマットな質感のレザー(皮革)を採用。この素材の強みは、身体にタイトにフィットして筋肉のラインを綺麗に見せつつも、強いライティング下で安っぽいテカリ(油光)を発生させない点にあります。
ヘアスタイルについてですが、銀髪のストレートロングはコスプレ撮影において往々にして最も扱いが難しい部類に入ります。今回は、ウィッグ特有のプラスチック感を消すために発根を立ち上げる工夫を施し、前髪や両サイドの長い髪が自然に肩へ流れ落ちるようにしました。撮影時のソフトライトと相まって、髪の毛の輪郭が美しい銀色の光沢を放ち、黒い衣装や白いアーマーとの間で鮮烈な明暗のコントラストを描き出してくれます。
メイクに関しては、特に目元の輪郭を強調し、ノーズシャドウや骨格の立体感を全体的に深めました。同時に、寒色系の色白ベースメイクを合わせることで、目鼻立ちをより立体的で深みのあるものに仕上げています。眼差しにおいては、感情をあえて大げさに表に出さず、できるだけ「引き算」の表現に徹しました。そうすることで、キャラクターが持つあの冷徹で鋭い気骨をリアルに再現できたと感じています。
撮影現場自体はかなりカジュアルな環境だったのですが、窓の外にある自然の緑を美しい背景ボケとして巧みに利用しました。寒色系グリーンのカラーフィルターが環境内の雑多な色味を抑え、人物そのものの視覚的な存在感をグッと高めてくれます。大胆な余白と中央に被写体を据えた日の丸構図によって、画面全体にさながら商業ポスターのような厳かなフォーマル感を漂わせています。
今回の試みは、自分でも「釣りタイトルで目を引いただけ」と自虐していますが、実際のクオリティは事前の入念な準備に十分に恥じないものになったと自負しています。コスプレとは、結局のところキャラクターへの「敬意」です。細部に至るまで一つひとつのディテールを徹底的に突き詰めれば、最終的な仕上がりはおのずと素晴らしいものになります。