グランドピアノ撮影による、立華かなで コスプレ本編の写真をついにまとめました。
今回の撮影は、準備から実施に至るまで本当にたくさんの工夫を凝らしました。
ウィッグとカラコンについてですが、ライトアイスブルーのロングストレートヘアにパッツン前髪と長い揉み上げがこのキャラクターの視覚的な核となっています。アニメならではのソフトフォーカスのような透明感を再現するため、マットな質感の毛髪を選び、細かくレイヤーを入れました。カラコンは透明感のあるアンバーゴールドを選び、明るめのアイメイクと合わせることで、あのクールでどこか惹き込まれるような眼差しを表現できればと思いました。
衣装のアイボリーのブレザーとマゼンタ的襟の配色はこの制服の重要ポイントです。襟元の白いリボンと赤いリボンタイ留めはアクセントとして、ハンドメイドや後加工の調整にこだわりました。すべての折り目がシャープで綺麗に見えるよう、アイロンがけだけでもかなりの時間を費やしました。
今回の撮影場所には音楽室を選び、メインの小道具としてグランドピアノを使用しました。ピアノの大屋根を開け、内部の金色の弦や複雑なメカニカル構造が素晴らしい撮影のテクスチャを与えてくれました。カメラマンと打ち合わせをする際、単に可愛いらしいだけのスタイルにはしたくないと話しました。ダークトーンの背景とピアノの質感を活かし、静かでエレガント、そしてどこか神秘的で孤高の雰囲気漂う劇的な空間を作り上げたいと考えたのです。
撮影中、最も印象に残っているのは、実はカットごとの立ち位置やアングルの微調整でした。引きの全景では人物と楽器の空間的なバランスを掴む必要があり、アップやバストアップではピアノのグロス塗装に映る繊細な映り込みを活用しなければなりませんでした。屋根の反射を利用した構図があるのですが、その時はリフレクションが完璧に噛み合うまで何度も十数回も角度を調整しました。これがこの写真集の中で一番気に入っているカメラワークです。
シーンのライティングは、柔らかなフロントライトをメインに据え、サイドトップからのライトを組み合わせて人物の輪郭を際立たせました。これにより、立華かなでというキャラクター本来の柔らかい印象を残しつつ、衣装の立体感を引き出すことができ、黒いピアノの背景に同化してぼやけてしまうのを防ぎました。
写真のセレクトやレイアウトをするとき、本当にどれも違った魅力があって凄く悩みました。ピアノの弦の金属的な質感だったり、静かに見下ろすカットの緊迫感だったり。そのため、何回かに分けてゆっくり投稿することにしました。素晴らしい歌詞のように、一気に聴き終える必要はなく、少しずつ余韻を味わう方がより深く心に響くと思うからです。
今回のコラボレーションは、シドニーの二次元撮影と北京の二次元撮影のコミュニティを繋ぐような、地域を越えたものになりました。自分のスタイルにぴったり合う撮影チームに出会えたことは本当に幸運でした。カメラマンの構図のセンスは非常に独創的で、特にあの斜めの広角レンズでのカットは、従来の水平・垂直のルールを打ち破り、静止画に一気に躍動感とドラマチックな衝突をもたらしてくれました。
私にとってコスプレをすることは、ただ綺麗な衣装を着るだけでなく、そのキャラクターの感情を紡ぎ出すことです。立華かなでは外見はクールですが内面は温かく、優しさを心の奥に秘めているキャラクターです。ピアノを媒介とすることで、そんな静かな強さを言葉にせずとも伝えることができた気がします。
衣装の準備やウィッグの装着は手がかかりましたが、完成した写真を見た瞬間、すべての苦労が報われたと感じました。今回はまず、これらの様々なアングルの写真を公開します。今後も異なる表情を捉えたカットがいくつか控えていますので、これからの日々のなかで少しずつ皆さんにお届けしていきます。
撮影時のちょっとした裏話ですが、ピアノの側面がものすごく滑りやすかったんです。リフレクションの映え具合は最高でしたが、あそこに立つ時は本当に注意が必要でした。この一枚をモノにするために、恐る恐る何度も位置を微調整したんですよ。