写真の衣装は細部までこだわりが詰まっており、こうしたレトロな風情が漂うセーラー服を探すのにはかなり苦労しました。とりわけ足元の白黒アーガイル柄ソックス(アーガイルストッキング)と赤いメリージェーンシューズの組み合わせは、二次元ならではのお茶目さと清楚な愛らしさが見事に調和しています。頭に添えた赤いウサ耳(うさ耳カチューシャ)は文句なしの主役パーツで、撮影時に少し角度を傾けるだけで生き生きとした表情が生まれます。ピンと綺麗な形を保つためにカチューシャの内側に補強材を仕込み、長時間の撮影でも型崩れしないよう工夫しました。
何よりお話ししたいのは、手にしたピンクのクマちゃんのことです。投稿をご覧の皆さんは気づかなかったかもしれませんが、クマちゃんがかぶっているセーラー帽は実は私の完全な手縫い作品なんです!布地を探し、型紙を切り出し、ひと針ひと針クマちゃんの頭に縫い付けて完成した瞬間は、本当に言葉にできない達成感がありました。ぬいぐるみの服作りという新たな扉が開いてしまい、自分用の衣装小物を作るよりも夢中になってしまったほどです。今後は違ったスタイルの衣装も何着か作って、撮影に合わせて着せ替えを楽しんでみたいと考えています。こうした手作業は時間はかかりますが、完成した姿を目にした瞬間すべての苦労が報われ、世界に一つだけの特別な小道具を用意することができました。
今回のロケ地は空間作りがとても丁寧で、金色の額縁、天使の彫刻、白いレースカーテン、そして咲き誇る一面の薔薇など、ヨーロピアンアンティークな要素に満ちていました。この世界観に合わせて様々な画角を模索しました。白いアイアンベンチに腰掛けたり、椅子の上に膝立ちになって背後の額縁を前ボケとして取り入れたりと工夫を凝らしました。花壇の中に置かれたキノコのオブジェもとても可愛らしく、空間全体にまるでおとぎ話のような童話感を添えてくれました。特に椅子の上に膝立ちしたカットがお気に入りで、サイドからのアングルによって脚のラインと背景の額縁が美しい交差構図を描き、視線を引きつけつつアーガイル柄と赤いエナメル靴のディテールを綺麗に見せることができました。
撮影中の自然光も素晴らしく、木漏れ日が衣装に柔らかなまだらの陰影を落とし、生地の質感を魅力的に引き立ててくれました。額縁のそばでクマちゃんを抱きしめて佇んでいると、まるで不思議な絵画の世界から抜け出してきたかのようでした。屋外ロケのため通行人が通りかかったり風でスカートが揺れたりと、表情のコンディションを保つのには集中力が必要でした。小柄で可憐に見えるスタイリングですが、クマちゃんを抱きながらベストな角度をキープし続けるのは腕の筋肉にかなり負担がかかりました。キャラクターが持つ気だるげで少し浮世離れした距離感を再現するため、座り姿や視線の置き場を何度も微調整し、日常の飾らない空気感が自然とにじみ出るよう努めました。
メイク面では瞳の印象を際立たせるためアイメイクを少し濃いめに作り込み、ピンクレッドのアイシャドウをグラデーションでぼかすことで引き込まれるような眼差しを作り、青いカラーコンタクトの透明感を底上げしました。先ほど触れた『雀魂』の要素は写真に直接写り込んでいるわけではありませんが、雀卓の上で見せる余裕とプライベートの少し天然な愛らしさというギャップこそが、ポージングを練る際にずっと追求していたテーマでした。この絶妙なニュアンスを写し取るため、カメラマンさんと何度も綿密に対話を重ねました。仕上がった全体の空気感がとても好きで、ガーデンロケならではの特別な世界観を感じていただければ嬉しいです。衣装の生地選びから小道具の制作に至るまで自らこだわり抜いたからこそ、納得のいく作品に仕上がりました。