今回のロケ地には郊外のログハウス風の中庭を選びました。正午頃の柔らかな自然光はロケーション全体の雰囲気を捉えるのに最適でした。ピンクとブルーのグラデーションウィッグは毛先が非常に長いため、コームで丁寧に解きほぐした後にスプレーで固定し、風による乱れを防止。頭上のリボンカチューシャと調和するように前髪やサイドの毛流れを細かく整えました。トップスの仕様は複雑で、背面の編み上げや肩のファーボタンを留めた後、胸元の金チェーンがスカートのファスナーに噛まないよう位置を調整。胸元のサファイアペンダントも屈むたびに揺れるため、ファー装飾とのバランスを都度直しました。スカート部分は4段重ねのボリューム仕様で、透け感のあるピンクのチュールに黒レースと金糸の縁取りが施された白スカートが重なっており、着席時はパニエの向きが潰れないよう細心の注意を払いました。足元は黒の太ヒールメリージェーンを合わせ、苔の生えた石畳に足を取られないよう慎重に歩行しました。
パーゴラに絡まるツタが強い日差しを和らげ、顔周りの影を避けたソフトなライティングで細部を描写。表紙に選んだ座りカットは、脚を自然にクロスさせて流すことで綺麗な脚長効果を生み出し、スカートのラインも美しくキープ。寄り添う白い子羊のぬいぐるみがメルヘンな世界観を一層高めてくれました。立ち姿ではピンクのチュールが光を透かして幻想的に輝き、青いアジサイと芝生を背にしたケーキ持ちのしゃがみカットでは、横向きの構図でスカートのシワを抑えて静謐な空気感を演出。彩度とコントラストを落ち着かせる現像によって、自然の緑と洋装が美しく調和した森系ロケ撮影となりました。