この企画は実は私のスマホのメモ帳に何年も前から保存されていました。当時、この水域と赤い枠の風景をネットで見た時、水辺に立つ桔梗の姿がすぐに頭に浮かびました。今回ついにスケジュールを合わせてここに来ることができました。道中で様々な波乱を経験したとしても、本物の木の桟橋の上に立ち、この静寂を感じることができただけで、すべてが報われました。
まずは現場の環境についてですが、想像以上に澄み切っていました。平常心で来たつもりでしたが、目の前の青空、遠くの山々、そして水面に映る赤い木の門枠が織りなす自然の額縁構図は本当に完璧でした。私が着ているこの改良型の和風巫女服は事前にオーダーメイドしたものです。白い上着の生地は比較的張りがあり、簡単に型崩れしません。赤いインナーのロングスカートと、広範囲にわたる赤と白のコントラストが、太陽の光の下で本当に血色を良く見せてくれます。ウィッグも事前にカットしてぱっつん前髪に仕上げており、そよ風が吹いて髪がなびくのを感じた時、キャラクターのあのクールで芯の強い状態をすぐに見つけることができました。
しかし、今回の撮影の最大の心残りは、間違いなく小道具の失敗です。配送業者のミスで、用意していた象徴的な長弓と矢が間違った住所に送られてしまい、撮影当日には到底間に合いませんでした。正直なところ、最初はカメラの前に立って少しパニックになりました。メインの小道具がないと、どうしても動作や表情に魂が欠けているように感じてしまうからです。しかし考え直してみると、キャラクター本来の魅力は武器を手にしている時だけにあるわけではありません。自然と向き合い、水面を見つめるあの穏やかで静かな佇まいは、別の方法で表現できるかもしれないと思いました。
そこで、手ぶらである動作を、シーンに合わせたインタラクションに変えました。例えば、水辺の石台にしゃがみ込み、手を伸ばして水面のさざなみに触れ、少しひんやりとした水気を感じたり。あるいは桟橋の上に立ち、ゆったりとした袖を少し持ち上げ、風に衣装の帯をなびかせて、自然に包まれるような軽やかさを演出したりしました。カメラマンも私の考えをとてもよく理解してくれて、わざとらしい不自然なポーズをとらせることはせず、少し木の朽ちた匂いがする木の板の上を自由に歩かせ、最も自然で気ままな瞬間を捉えてくれました。
仕上がった写真を見て、その純粋な色彩に本当に驚かされました。この水景写真のセットは、後処理で大げさな色調整は行わず、主に元の画像が持つ高彩度の青空と白雲、そして水面にきらめく波光を残しています。赤い柱、白い服、青い空という3つの鮮やかな色が一つに集まり、まさに私が思い描いていた神々しい光景そのものでした。
弓を手にしていないことで、キャラクターの鋭さは少し失われてしまいましたが、この写真群は桔梗の心の奥底にある優しさと静けさをより多く表現できていると感じます。長年コスプレ撮影を愛好してきた者として、突発的な事態に遭遇した時に素早く思考を切り替えることも必須の素養だと思います。心残りを抱えて完成した作品ですが、このようなリアルな小さなエピソードがあったからこそ、逆に生き生きとしたものになりました。今後もし機会があれば、必ずあの本物の弓を持って再びここを訪れ、欠けていたものを完璧に補いたいと思います。
今回の旅は弾丸ツアーのようで、往復の移動はとても疲れましたが、コスプレをきっかけにこのような自然の風景を堪能できたのは、とても幸せなことだったと思います。このキャラクターと風景に対する愛情が、写真を通して見てくださる一人ひとりにしっかりと伝わることを願っています。