CICF Day3のイベント終了後の夜、カメラマンの茶粟さんと一緒に近くのストリートでこの夜景撮影スナップを敢行しました。一日中会場を歩き回った後で身体には疲労が溜まっていましたが、街路に広がる夜景の灯りを目にした瞬間、一気にテンションが上がりました。今回のコンセプトは飾らない「夜の帰路につく少女」。大がかりな小道具はあえて用意せず、王道のクラシックなJK制服のコーディネートで臨みました。
スタイリングには、最もベーシックな白地に濃紺襟のセーラー服をセレクトし、胸元に赤いリボン、濃紺のプリーツスカートに黒のレザーローファーを合わせました。特筆すべきはほんのり透け感のある黒ストッキングで、微細な艶めきを持つ素材感が夜景のストロボ光を浴びて驚くほど美しく映えました。夜景ポートレートは画面が重く沈みがちですが、光沢のあるストッキングがストロボの光を繊細に反射することで、脚のラインをしなやかに引き締め、画面にクールでスタイリッシュな質感をプラスしてくれます。構図とライティングにおいては、茶粟さんが大口径レンズを駆使し、背後の車のテールランプや街灯を色鮮やかな玉ボケへと昇華。被写体を凛と際立たせながら、大人の色香が漂う都会の夜の空気感を濃厚に醸し出してくれました。
小道具として持ち込んだシルバーメタリックのスーツケースは、今回のスタイリングのまさに魂です。スーツケースがあるだけで手持ち無沙汰にならず、所作がぎこちなくなるのを防いでくれました。撮影の多くはスーツケースの上に腰掛け、脚をクロスさせたり前方にすっと伸ばしたりするポーズを採用。座りポーズは体幹の意識が大切で、背筋を伸ばして肩の力を抜き、脚をフレームの端に向かって伸ばすことで抜群の脚長効果が生まれます。黒いスクールバッグを胸元に抱えたり足元に添えたりする仕草も、画面に確かなストーリー性を添えてくれました。
夜景でのポートレート撮影は光のコントロールが生命線です。私たちは奥行きのある被写界深度を確保しつつ、顔元に均一な光が回る開けた広場の端をロケーションに選びました。真上からの強いトップライトを避け、サイドの逆光やストロボにレフ板を組み合わせることで、顔立ちの陰影を柔らかく演出。夜風の涼やかさが心地よく、集中力を途切れさせずにテンポよく撮影を進められました。JK制服や夜景ポートレートが好きな方には、多彩な座りポーズやしゃがみポーズに挑戦し、身近な小道具を活かしながら照明下での生地の光沢感を意識することをおすすめします。イベントの喧騒から離れた、日常の飾らないリラックス感を綺麗に切り取ることができた大満足の作品となりました。