今回のテレジアの撮影コンセプトは、躍動感あふれるアクションショットに設定しました。『サウンド・オブ・ミュージック』のようだとコメントをいただきましたが、ロケ地に選んだこの草原はまさに開放的な大自然の広がりに満ちており、その世界観に寄り添うようにターンや両手を広げるポーズを意識して取り入れました。
撮影当日は非常に風が強く、ウィッグやスカートの裾が絶えず風になびいていました。送風機を使う手間が省けた反面、シャッターチャンスを捉えるアクションショットの難易度は上がりました。赤い角飾りはしっかりと固定されていたため、何度も回転してもズレることはありませんでした。スカート生地には適度な重みとドレープ感があり、ターンした際に美しい弧を描いてくれます。手元には草むらの野花を添え、白いドレスと相まってとても清楚で清潔感ある印象に仕上がりました。
アウトドア撮影では基本的に大口径F値(開放絞り)を採用し、手前にある草の穂を柔らかなラインにボカすことで、非常に透明感のある空気感を創り出しました。3枚の写真のうち、1枚目は振り返りざまのスナップ、2枚目は腕周りのディテールアップ、3枚目は全身で両手を広げた最も伸びやかなカットで、被写体を中央やや左に配置した最も安定感のある構図となっています。
スカート丈が長いため、ターンする際は重心のコントロールに注意しないと足を取られそうになりました。髪が綺麗になびく瞬間とシャッターを切るタイミングを合わせるため、何度も試行錯誤を重ねました。メイクはキャラクター本来の気品に合わせ、透明感あるナチュラルなベースメイクを選び、黒と白のカラーリングや黒い袖口のフリルが全体のシルエットをシャープに引き締めてくれています。今回の写真集は過度な露出や特定のセクシーさをあえて追及せず、全身のダイナミックな動きと大自然の情景を通じて、清冷で力強い生命力を表現することを目指しました。レタッチでは元の色調をベースにしつつ、さらに寒色系のトーンを深める処理を施せればと思っています。